松戸在住の画家・後藤仁氏による「絵本原画展」

東京・銀座で1月29日から3月2日まで

 市内在住の日本画家・絵本画家の後藤仁氏による「絵本原画展」が、1月29日から、東京・銀座の「教文館 子どもの本のみせナルニア国」(地下鉄・銀座駅より徒歩3分、銀座一丁目駅・JR有楽町駅より徒歩5分)で開催される。

絵本「犬になった王子 チベットの民話」の表紙の写真▲絵本「犬になった王子 チベットの民話」の表紙

 後藤氏は兵庫県出身。15歳の時、大阪市立工芸高校美術科で日本画を始め、東京藝術大学日本画専攻へ進学、卒業。在学中より約12年間、国の重要文化財の旧岩崎邸、孫文記念館(移情閣)、入船山記念館等の金唐革紙(手製高級壁紙)の全復元を行う。以降、日本画家として活動し、中国はじめ世界各地を取材した「アジアの美人画」をテーマとする作品を描き、国内外で展覧会を開催。近年は絵本原画制作に力を入れ、2013年に絵本『ながいかみのむすめ チャンファメイ』(福音館書店)を出版。先月15日に、2作目となる絵本『犬になった王子 チベットの民話』(君島久子・文、後藤仁・絵。岩波書店)を出版し、今回その刊行を記念して「絵本原画展」を開催する。

 原画展では、絵本原画全26点と、ラフスケッチや日本画画材をあわせて展覧するほか、後藤氏によるギャラリートーク&サイン会(2月2日午後2時~)、絵本朗読会なども行われる。

 絵本『犬になった王子 チベットの民話』について、後藤氏は「日本における中国文学・民話研究の第一人者である君島久子先生による壮大な冒険物語です。絵は、わたしが日本画を用いて、時間と労力をかけ、心をこめて丹念に描き上げています。色の美しさ、線のしなやかさを見てください。今までの絵本界になかった、芸術性の高い絵本を目指しました」としている。