県松、専松、馬橋が競演

高校演劇フェスティバル開催

 「森のホール21高校演劇フェスティバル」が来月23日に森のホール21小ホールで開催される。午前9時30分開場、10時開演。入場無料。劇団天童、県立松戸高校、専修大学松戸高校、県立松戸馬橋高校が出演する。

本番に向けて稽古をする専修大学松戸高校演劇部の写真▲本番に向けて稽古をする専修大学松戸高校演劇部

 先月26日、富士市民文化会館ロゼシアター中ホールで行われた高校演劇南関東大会には県立松戸高校と専修大学松戸高校が出場した。結果は、両校とも全国大会には進出できなかったが、昨秋行われたブロック大会を勝ち抜いた両校は、昨年11月の県大会でも優勝、準優勝となり南関東大会への出場権を獲得していた。松戸の高校が千葉県代表として出場するのは10年連続。松戸勢2校が関東にすすむのは4回目となる。全国大会に出場経験のある強豪・松戸馬橋はブロック大会で3位だった。今回のフェスティバルでは、県内でも高い評価を得ている市内3校の演劇部が一堂に会し競演する。

 専修大学松戸高校が上演するのは「さんそうかい」(鏡味史子・生徒創作)。

 演劇部の三年生を送る会、略して三送会(さんそうかい)を題材に物語が展開する。脚本は同校3年生の鏡味史子さん。「受験が終わった高校三年生が続々と帰ってきて最後に高校演劇をできることになり、とても嬉しく思っています。森のホールの公演の次の日は本当に私たちの三送会が行われる日。高校演劇の最後の最後に書く台本として色々考えながら3年間を振り返っていたとき、ひとつひとつの公演が終わった時のさみしさを思い出しました。どの公演を振り返っても、『楽しかったなあ、もう一回やりたいなあ』って思ってしまう。でも、もう一回はできないものばかりです。文化祭でも修学旅行でも演劇の公演でも、何かが始まって終わってしまう時のさみしさは、それが楽しかった分だけ大きいものです。どれも2度同じ時はありません。高校演劇は3年間の期限つきです。最後の公演が始まってしまったら、二度とそのお芝居を同じメンバーでやることはない。この公演は、正真正銘、このメンバーでやる最後のお芝居です。高校演劇が終わってしまう今、終わってほしくないなあ、さみしいなあ、最後の公演なんか始まらなきゃいいのに、と思うのは、それだけ私たちが高校演劇を楽しんだということなんだと思います。私たちの3年間を見てくれた人、支えてくれた人に感謝して、作りたいと思っています」と話している。

 県立松戸高校が上演するのは「ゆめみたい」(県松演劇部・作)。南関東大会で上演した「サチとヒカリ」(越智優・作)の後日談を描くという。

 県立松戸馬橋高校が上演するのは宮本研・作「花いちもんめ」より、土田峰人・潤色構成「花いちもんめ」。構成も土田峰人。満州に取り残された日本人残留孤児の話で、もともと一人芝居だった作品を7~8人で演じる作品として構成したという。

 問い合わせは、電話 384・3331森のホール21まで。