天国のヤッサンしのび

松戸で紙芝居追悼口演

 世界一の紙芝居屋と呼ばれたヤッサン一座座長ヤッサンこと安野侑志さんが、昨年8月25日に大腸がんのために急逝した。69歳だった。

紙芝居の口演をする、ありし日の安野侑志さんの写真▲紙芝居の口演をする、ありし日の安野侑志さん

 安野さんをしのんで、きょう24日にヤッサン一座の紙芝居東京事務所(松戸市本町20の10、ル・シーナビル6F)で午後1時から追悼口演が行われる。出演は、2代目座長となった長男の若王子団丸さん。

 安野さんは、今では見られなくなった街頭紙芝居の伝統を引き継ぎつつ、「見世語り紙芝居」を提唱し、子どもも大人も一緒に楽しめる口演で、40年にわたり、多くの人を魅了した。

 京都国際マンガミュージアムの世界初の常設紙芝居小屋、清水寺口演を中心に日本全国や韓国、イギリス、アメリカでの口演も成功を収めた。後進の育成にも積極的に取り組み、弟子は全国に49人。

 活動の中心だった京都国際マンガミュージアムでは、昨年11月に追悼口演が行われた。

 来月の紙芝居常設小屋は毎週日曜日に開催。時間は、午後1時、2時、3時からの3回。入場料は1口演300円(水あめ・カタヌキ付き)、問い合わせは電話 331・6347同事務所。なお、松戸の常設紙芝居小屋は3月で閉館する。