四中金、小金銀

全日本吹奏楽コンクール

第64回全日本吹奏楽コンクール(全日本吹奏楽連盟ほか主催)が先月、名古屋市の名古屋国際会議場で行われ、東関東代表として出場した市内の松戸四中が金賞、小金中が銀賞を見事受賞した。四中は2年ぶり、小金中は初出場での快挙となった。

初出場で銀賞に輝いた小金中吹奏楽部の写真▲初出場で銀賞に輝いた小金中吹奏楽部

小金中は昨春、市内吹奏楽強豪校の和名ヶ谷中から上村二三子教諭が赴任し、昨年の同コンクールで初めて東関東大会出場、そして今年、初めての全国の舞台に立ち銀賞を受賞した。「結果には大満足。子どもたちが頑張った成果。当日はやり遂げた達成感があり、感動でいっぱいでした」と上村教諭。同コンクール時、吹奏楽部部長をつとめた坂田真彩さん(3年)も「初めての全国、緊張して、表情が固くて…。でも、結果に関係なく(全国の舞台で)一番の演奏ができたことがうれしい。その達成感で思いっきり泣きました」と喜びいっぱいに話してくれた。

それにしても、上村教諭が赴任してからわずか1年半での快挙。その間に何があったのか。坂田部長は「これまでは、ただ部活動するだけで目標がなかったが、その意識を変えてくれた。もちろん練習もハードになりました」、ホルンパートリーダーをつとめた松澤沙菜さん(同)は「自分たちができていないことを的確に指導してくれた」、パーカスパートリーダーだった河北夢実さん(同)は「吹奏楽への思いが強く、自分の吹奏楽への価値観を変えてくれた」、ユーホパートリーダーの石山真咲さん(同)は「演奏技術だけでなく、内面、吹奏楽への思いを180度変えてくれた」と、それぞれ話してくれた。

練習の内容は緻密になり、市立柏高校や習志野高校など近隣にある吹奏楽強豪の高校に出向き合同練習を行うなど、それまで行ってこなかった経験も重ねてきたという。小金中吹奏楽部が強豪校と言われる日もそう遠くないと感じた。