戦国時代の松戸を知る貴重な史料

「西原文書」公開

市がこのほど、戦国時代の国府台合戦直前の情報戦で、小金城主高城氏が決定的な役割を担ったことが分かる唯一の史料「西原文書(にしはらもんじょ)」10点を購入。来春にかけて市立博物館で順次公開していく。

市立博物館で公開中の「北条氏康書状」の写真▲市立博物館で公開中の「北条氏康書状」

高城氏は松戸、市川、流山、柏、鎌ヶ谷などに渡る広大な「小金領」を支配。その情報網から市川に陣取る里見氏の動向を北条氏康に伝え、氏康は里見氏を急襲。大勝利に導いた。国府台合戦は、相模台の合戦と並び、当地域最大の合戦だった。

市が所有するこの時代の史料は乏しく、また個人所有の史料が散逸する例もあるため、静岡県の旧家・西原家から一括購入することを決めたという。