組み体操で64人怪我

ガイドライン策定まで禁止

昨年全国で事故などが問題となった小中学校で行われる組み体操について、本郷谷健次市長は先月7日、教育委員会に対して「組み体操に関するガイドラインを早急に策定し、同ガイドラインが策定されるまでの間、市立小中学校での組み体操を一切禁止すること」「重篤な学校事故については、市長部局及び市議会への報告及び情報の共有並びに市民への情報提供について遺漏なきよう対応すること」を要請した。

市教委保健体育課は昨年6月と9月にアンケートを実施。小学校では44校のうち38校で組み体操を実施。12校で怪我が発生し、20人が医療機関で治療を受けた。1人は頭部、2人は腕を骨折。

中学校では20校中16校で組み体操を実施。11校で怪我が発生し、44人が医療機関で治療を受けた。骨折した生徒は7人で、頭部、胸部、脚がそれぞれ1人、腕が4人だった。

市教委では今後「小中学校に対して実施した実態調査をもとに様々な検討を進める」「市長の要請を具体化するため、市教委と各学校で安全対策の徹底を図る」「今後も、児童生徒の安全確保を最優先に取り組む」などとしている。