松戸市の地域情報を中心に、グルメ、イベント、おすすめスポットなど有益情報をお届けする、地域コミュニティ新聞「松戸よみうり」の第751号です。

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「整備費は売却益で」

新松戸学校跡地問題で説明会

新松戸地域学校跡地有効活用基本計画案について説明する市職員の写真▲新松戸地域学校跡地有効活用基本計画案について説明する市職員

市が作成した「新松戸地域学校跡地有効活用基本計画案」の説明会が、8日午後4時から新松戸市民センターで行われた。会場には地域住民など50人が出席した。市では1日より30日までホームページなどでパブリックコメントを募集しており、その意見を踏まえて計画を決定するという。

【戸田 照朗】

 

廃校から7年、基本計画策定へ

 市は地域住民や保護者の多くの反対を押し切る形で、平成17年3月に古ヶ崎南小、根木内東小、新松戸北小の3校と、21年3月に新松戸北中を廃校にした。

19年8月には4校の跡地利用について活用案を提案した。旧古ヶ崎南小には教育委員会庁舎が移転、旧根木内東小は、すぐやる課詰所と公文書庫に、旧新松戸北小は全面売却、新松戸北中は校庭部分を売却し、校舎部分はコミュニティ図書館や福祉施設にするという案だった。

しかし、新松戸地域の2校については統廃合の議論がされていたころから住民が反対していた売却案が含まれていたことなどもあり、住民からの反対、さらに議会の同意も得られず、4校の活用案は事実上白紙撤回された。12月には議長の諮問機関として議会に超党派でつくる学校跡地検討協議会が設置され、20年10月に新松戸地域学校跡地有効活用基本方針が策定。22年2月には学識経験者、跡地周辺市民及び公募市民を交えた検討会議を設置、翌年3月に答申。23年にはワークショップも行われた。

 

「売却ありきの計画」疑問の声も

今回の基本計画案では、「必要な経費は跡地で賄う姿勢で取り組む必要がある」としており、整備費については新たな財政措置をするのではなく、新松戸北小跡地(約1万3千平方メートル)と新松戸北中跡地(約2万平方メートル)の一部を売却または定期借地権の設定によって確保するとしている。

計画案の中であげられている課題の中で、新松戸地域は団塊世代、団塊ジュニア世代が多い地域で、今後急速な少子高齢化が進むとされている。そこで、若い世代の転出をくい止め、定住地として選ばれるような街にしたいという。右下図は計画案の中で市が示している「イメージ図」だが、住宅部分は若い世代向けの住宅を考えているようだ。

市ではこれまでの市民の要望や協議会、検討会議などから、「防災機能」「市民活動拠点機能」「誰もが憩える機能」「子どもを育む機能」「学ぶ機能」「スポーツ機能」「若い世代を呼び込む機能」「新松戸に定住したくなる機能」を導入することを条件に民間の大手開発業者による提案(市では「公募型プロポーザル」と呼んでいる)を受けるという。

今後のスケジュールとしては、今年度中に公募の内容を決め、25年度に公募を実施、基本設計、実施設計をする。26年度から公共施設部分の工事期間に入り、27年度に竣(しゅん)工する。

説明会の質疑応答では、「協議会では跡地売却の話はほとんど出ておらず、売却は主要な意見ではなかったはず。売却ありきで話が進んでいるのはどういうことか」「また震災のような大きな災害が起きた場合、仮設住宅を建てるにも大きな土地が必要になる。市はフリーハンドで使える土地を持っておくべきでは」といった、跡地売却に反対する声が強かった。
また、「市は若い世代が定住したくなるようなまち、という話をしているが、今回のように平日の夕方に説明会をやっても高齢者しか来られない」という声もあった。実際に来場者のほとんどが高齢者だった。本気で子育て世代のことを考えるなら、土日などに開く努力をすべきではなかっただろうか。

【戸田 照朗】

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銀幕に映るふるさと

復興支援チャリティ映画会

同映画会のパンフレットの写真 ▲同映画会のパンフレット

東日本大震災復興支援チャリティー映画会「エクレール お菓子放浪記」(松戸商工会議所青年部主催、NPO法人松戸市民劇団共催)が10日、松戸市民会館で開催された。

映画「エクレール お菓子放浪記」は、昭和17年に孤児院を脱走した少年アキオが感化院で優しく接してくれた教員・陽子が歌ってくれた「お菓子と娘」という歌を心の支えに、戦争による激動の時代を様々な人に出会いながら生きていくという話。震災が起こる前年の秋に、宮城県石巻市をはじめ、登米、大崎、富谷、村田でロケが行われた。今回の震災で津波による甚大な被害を受けた石巻市では、作品にエキストラとして出演した多くの市民が亡くなったか、避難生活を送っているという。またロケ地として映し出された美しい景色も今は失われてしまい、作品の中でしか見ることができないという。

主催した松戸商工会議所青年部では、「被災地復興支援につながり、私たち日本人のふるさと感を今一度、再確認する機会として感じていただくことを願い企画した」という。

映画の上映に先立ち、全日本吹奏楽コンクール3年連続金賞を受賞した松戸市立第四中学校吹奏楽部が演奏。コンクールなどでは行わないという独唱、合唱を交えた演奏や、ジャズに合わせたダンスなども披露した。最後は来場者とともに「ふるさと」を合唱した。

 

同映画会で演奏する松戸第四中学校吹奏楽部の写真 ▲同映画会で演奏する松戸第四中学校吹奏楽部

会場内では、宮城県人会による物産展なども開催。この映画会の収益金は、石巻市の子どもたちの育成に役立ててもらうため、寄付されるという。

 

 

 

 

 

 

 

【戸田 照朗】

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弓家春佳さんに特別賞

公募日本習字展

特別賞を受賞した弓家春佳さんの写真 ▲特別賞を受賞した弓家春佳さん

このほど弓家春佳さん(岩田書道教室・小6)が、第21回公募日本習字展(財団法人日本習字教育財団主催)で、特別賞を受賞。県内の小学生で一人だけ受賞した。同展は、書写書道教育並びに文字文化の振興、発展とともに、我が国の伝統文化の継承、書写書道の向上を目指す教育行事として開催されているもので、約9万3千点の応募があったという。

弓家さんの作品のほか同教室の生徒18人の入賞作品は、4日に両国で行われた「東京展」で展示された。

弓家さんは、「私は5歳から岩田書道教室で書道を習いはじめ、初めてこんなに大きな賞を頂きました。これからも、たくさん練習をして、もっとすばらしい賞を頂けるように努力していきます」と話している。

 

 

 

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オオハクチョウ飛び立つ

21世紀の森と広場

飛来したオオハクチョウ(島田忠巳さん撮影)の写真 ▲飛来したオオハクチョウ(島田忠巳さん撮影)

写真は千駄堀在住の読者、島田忠巳さんより送られてきたもの。21世紀の森と広場の池で遊ぶオオハクチョウです。

ここ数年、毎年飛来しているオオハクチョウですが、同公園管理事務所によると、今冬は昨年11月2日に1羽を確認。やがて親鳥2羽、幼鳥1羽の3羽になったといいます。途中、姿を見せなくなった時期もあり、白井方面と行き来していたのではないか、といいます。

今週になり、また姿が確認できなくなり、暖かくなってきたことから、また北に旅立ったのではないか、と話していました。

 

 

【戸田 照朗】

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