松戸市の地域情報を中心に、グルメ、イベント、おすすめスポットなど有益情報をお届けする、地域コミュニティ新聞「松戸よみうり」の第750号です。

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市全域で除染本格化

松戸市除染実施計画策定へ

除染のために一部が閉鎖されている21世紀の森と広場の写真▲21世紀の森と広場では除染のために一部が閉鎖されている

松戸市は今年1月に策定された「放射性物質汚染特別措置法」に基づき、「松戸市除染実施計画」と「松戸市放射能総合計画(健康・食・焼却灰等)」の策定に取り組んでいる。松戸市除染実施計画については「案」をホームページで公開。今月22日まで市民より意見を募集し、最終決定に考慮するという。実施計画は来月、総合計画は4月の策定を目指している。

【戸田 照朗】

 

 松戸市除染実施計画(案)では、8月末日(夏休み)を目途に、子ども関係施設(民間施設も含めて保育園、保育所、幼稚園、公園、放課後児童クラブ、子どもの遊び場、スポーツ施設)と小中高校の空間放射線量を毎時0・23マイクロシーベルト未満になることを目指す。また、平成25年3月末を目標にそれ以外の市内全域の主な生活空間の平均的な空間放射線量を毎時0・23マイクロシーベルト未満になることを目指す。調査する高さは、幼児などが直接触る砂場は国が地表面から50センチとなっているのに対し、松戸市では5センチと厳しい基準に。子ども関係施設などでは50センチ、それ以外の場所では1メートルとしている(放射線量は低いところのほうが、高い数値が出る傾向がある)。

松戸市では、昨年5月より保育所、学校、公園などで簡易測定器による放射線測定を開始。2週間ごとに市内12か所で定点測定を進め、公立保育所と学校は6月に、公園緑地は9月に一通りの測定を終了した。7月には放射線問題への対応策を発表。放射線簡易測定器を公立保育所、市立学校に配備し、数値が高い場所については土壌を天地返しにするなどの線量を低く抑える対策を進めてきた。

今までの対策は、福島第一原発事故の影響で「ホットスポット」となってしまった松戸市が独自に行ってきたものだが、今回の松戸市除染実施計画の策定は国が放射性物質汚染特別措置法を制定したことに従うものだ。松戸市は同法で定められた、「汚染状況重点調査地域」(全国102市、県内9市)に指定されている。

松戸市は、昨年8月30日から線量の低減策を実施する目安として毎時0・3マイクロシーベルトとしてきたが、12月6日からは、国から示された値に準じ、毎時0・23マイクロシーベルトに変更した。環境省が示した、事故による追加被ばく線量は年間1ミリシーベルト。これは毎時0・19マイクロシーベルト(1日のうち8時間を外で、16時間を屋内で過ごすと仮定して計算)だが、もともと自然界に存在する放射線量、毎時0・04マイクロシーベルトを加えて、毎時0・23マイクロシーベルトとしているという。

 

計画の対象となるのは市内全域だが、そのうち昨年9月29日に文部科学省から発表された航空機モニタリング調査結果により地表面から1メートルの高さで毎時0・23マイクロシーベルト以上の大字ごとに指定を受けた地域(右掲地図参照)と、それ以外の区域で市の調査で平均的な空間放射線量が毎時0・23マイクロシーベルト以上となり、国の指定を受けた区域、並びに、子どもが長時間生活する場所が除染対象となる。

除染にかかる費用については、国費で負担される。また、それ以外の費用についても原因者負担の原則から、東京電力に請求する。

除染の方法としては、学校などでは屋上などの清掃や土壌の天地返し、砂場の砂の入れ替えなど。公園では土壌の天地返しや芝生の深刈り、張り替えなど。公共施設、商業施設、戸建住宅では土壌の天地返し、除草、清掃など、農地では反転耕、深耕、除草などが行われる。

除染により除去した土壌については、国から中間処理や最終処分の方針が示され、処理が可能になるまでは当面は除染対象敷地内で管理することになる。市でも除染土壌などの仮置き場を探しているが、松戸市内は住宅が密集しているため、適切な場所がなかなか見つからないという。

 

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どうなる迷走跡地問題

新松戸で学校跡地基本計画説明会

市がこのほど「新松戸地域学校跡地有効活用基本計画」(案)を作成。来月8日午後4時から5時30分まで新松戸市民センターで説明会を行う。また、1日よりホームページなどでパブリックコメントを募集する。

市は地域住民や保護者の多くの反対を押し切る形で、平成17年3月に古ヶ崎南小、根木内東小、新松戸北小の3校と、21年3月に新松戸北中を廃校にした。

19年8月には4校の跡地利用について活用案を提案したが、新松戸地域の2校については当初から住民が反対していた売却案が含まれていたことなどもあり、住民からの反対、さらに議会の同意も得られず、4校の活用案は事実上白紙撤回された。12月には議会に学校跡地検討協議会が設置され、20年10月に新松戸地域学校跡地有効活用基本方針が策定。22年2月には学識経験者、跡地周辺市民及び公募市民を交えた検討会議を設置、翌年3月に答申。23年にはワークショップも行われた。

しかし、同基本計画(案)に具体的なことは、あまり書かれていない。市は市民が防災機能の充実を望んでいること、福祉、教育、文化、スポーツ、地域活動を展開できる施設の要望が多いこと、学校跡地の売却については、廃校前から反対する意見が多く寄せられていることを認めているが、「しかし、跡地施設を管理するだけでも費用は発生していますし、手入れの行き届かない施設を暫定利用するにも安全上の問題が常に生じています。(中略)前述した心情(廃校だけでも心外なのに、売却は容認できないこと)は理解できますが、その想いを喜びと感動にかえるような有効活用を図ることが現時点で行政に課せられた役割であり、様々な要素を総合的に勘案すると、そのために跡地の一部を売却することは必要であると考えます」との一文があり、売却についてはあきらめていないようだ。

「跡地施設を管理するだけでも費用が」「安全上の問題が」と言うのであれば、あのように性急に無理矢理廃校にする必要はなかったのではないか。

小学校3校の廃校から7年。当時の卒業生は来年成人式を向かえる。その間、跡地利用問題は迷走を続け、未だに解決していない。

 

【戸田 照朗】

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こちらも迷走病院問題

千駄堀用地測量、基本計画提示へ

市議会の市立病院建設検討特別委員会が14日開かれ、新市立病院の移転候補地となっている千駄堀の用地測量費など2940万円を、市が3月補正予算案として計上することを明らかにした。内訳は、病院用地として想定される千駄堀の約6万4000平方メートルの測量や図面作成などに2100万円、基本計画の策定に向けた調査費として840万円。ただ、この測量などはあくまで、特別委が新病院の用地として同候補地がふさわしいか否かの判断材料にするためのもので、未だ新病院の移転先、現市立病院や市立東松戸病院の扱いは決まっていない。

市立病院の建て替えを巡っては、現地建て替えを掲げた本郷谷健次市長が一昨年6月の市長選で初当選を果たしたものの、その後立ち上げた有識者らによる検討委員会から「(現地建て替えは)非常に困難」とする答申が出され、議会側からも移転建て替えを求める声が相次ぎ、現地建て替えを断念した経緯がある。残る移転候補地は、川井敏久前市長が計画していた紙敷、または東松戸病院だったが、そうした中、突如浮上したのが千駄堀移転案だった。

特別委ではこれまで数回にわたって、市が推奨する千駄堀案への検討を進めているが、未だ委員からは新病院建設の工期が短い紙敷案を推す声や、現地建て替えを撤回した市長の説明責任を問う声などがあり、議論は一向に進んでいない。

市では、5月中に全体測量を完了させ、6月議会に千駄堀を移転先とした病院の基本計画を提案したいとしている。

 

【竹中 景太】

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紙敷に小学校新設

東部小、五中で児童生徒が増加

紙敷土地区画整理事業の進捗などにより、東部小学校、第五中学校の児童生徒が増加傾向にあることから、市では平成28年4月開校を目指して、仮称・関台小学校を新設することになった。予定地は、紙敷1丁目19番地の1と2。北総線松飛台駅のそば。用地面積は1万571平方メートル。

平成20年に東松戸駅前に大規模マンションが相次いで完成したことから、児童生徒が急激に増加。21年に、市ではこの増加傾向が一時的なものであるかどうかを見極めるため、社会的増加や0歳児推計を考慮した児童生徒数の将来推計を行った。住民基本台帳の数値を基にした単純推計によると、平成26年には東部小、第五中で教室不足が発生すると推測している。

新設小学校は、想定学区内児童数の推計値によると、平成33年前後に児童数約720人、19クラス規模となることが予想されるが、隣接学区から学校選択制を利用しての児童の流入やその後もしばらくは児童数の増加が見込まれることから、実際には24学級程度になることが予想される。

新設校が開校するまでの間、東部小の教室不足解消と安定した給食供給のため、6教室分の校舎増築と給食室の増改築を実施する。併せて、第五中でも生徒数増加に対応し、6教室分の校舎増築を実施するという。

 

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第9回江戸川カッパ市

胴上げ参加チーム大募集!

3月25日江戸川河川敷で開催

第9回江戸川カッパ市「今年も新しい春がやって来た! 来場者1万人で明るく元気にお祝いだ!」(雨天の場合は中止)が、3月25日午前10時から午後3時まで、江戸川河川敷で行われる。

今回のカッパ市では、春の卒・入学シーズンにあわせ、「胴上げ」イベントを開催。「少年野球・サッカーチームで卒業生を…」「卒業生一同でお世話になった先生を…」「家族・友人で入学のお祝いに…」など、さまざまな理由でお祝いをしたい人たちがグループで特設ステージにあがり、来場者の前でお祝いをしたい人を「胴上げ」するというもの。カッパ市恒例のフリーマーケット出店者、ボランティアスタッフ、会場を盛り上げるストリートパフォーマーとともに、現在参加者を募集している。

「胴上げ」は1チーム10人以上で、参加費はチャリティー費用として1チーム100円以上(東日本大震災へ寄付)。参加希望者は、代表者の〒住所・氏名・電話番号・胴上げの理由を明記の上、江戸川カッパ市実行委員会(〒271-0091松戸市本町20-10ル・シーナビル5F、NPO松戸福祉サービス振興会内)まで、ハガキ・FAX(362・1231)・メール(edogawakurabu@ybb.ne.jp)で申し込み。

このほか、フリーマーケット出店者、ボランティアスタッフ、ストリートパフォーマー募集の詳細・問い合わせは、1330・3450同実行委員会事務局へ。カッパ市HP=http://www.edogawakurabu.com/

 

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里親募集

これまでのフェスタの写真

◇オスのぽんたくん(去勢手術済み)=写真=。3歳前後で、長毛ラグドール種のようです。ワクチン、駆除等済んでいますが、エイズ陽性です。長毛種のお手入れ、エイズキャリアをご理解くださり、家族の一員として可愛がってくださる方をさがしています。室内飼育が条件となります。元気で明るく甘ったれ、本当に可愛い性格の猫です。

問い合わせ電話 080・5480・1862椎木まで(他に日本猫の仔猫もいます)。