松戸市の地域情報を中心に、グルメ、イベント、おすすめスポットなど有益情報をお届けする、地域コミュニティ新聞「松戸よみうり」の第748号です。

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松戸この1年を語る

記者が見た、聞いた2011年

被災地で救助活動を行う松戸市消防局職員の写真▲被災地で救助活動を行う松戸市消防局職員

今年も本紙記者の戸田照朗と竹中景太が1年を振り返ります。※左の表は、松戸市・千葉県関連の出来事を中心に、国内と世界で起きた出来事の中から記者が特に印象に残ったものをピックアップしたものです。

 

>>>2011年の出来事(ここをクリック)

 

東日本大震災

 今年はまずなんと言っても、東日本大震災の話から始めなければならないと思います。あの震災が起きた時、竹中君はどこにいたの?

 市内で車を運転していました。実はあんまり揺れていることに気が付かなかったんです。ラジオを聴いて、大きな地震だということがわかりました。

 僕はパソコンを買うために秋葉原に行く途中で、常磐線の電車の中だった。ちょうど北千住駅に電車が停車している時に大きな揺れが来て、電車が嵐の中の船みたいに左右に揺れるので、これは普通の地震じゃないと感じた。すぐ駅構内から避難させられて、駅から出た後すぐに来た余震がものすごく大きくて、本当に怖かった。

 余震がとにかく多かったですね。電車が全て止まってしまいましたが、帰れたんですか?

 いや、まだ事態がちゃんと把握できてなくて、そのうち電車が動くだろうぐらいの気持ちで、とりあえず都心に向けて歩き始めてしまって…。結局、帰れなくなって、知り合いがバイクで松戸まで送ってくれた。深夜だったけど、国道6号線は大渋滞。歩道は歩いて帰宅する人であふれてた。政府はラジオなどで無理して帰らずに、都心の安全なところに避難しているよう呼びかけてたみたいだけど、週末だったので、歩いてでも帰りたいという人が多かったのだと思う。

 テレビを見るまで分かりませんでしたが、地震そのものもさることながら、津波は本当に恐ろしいです。2万人もの人が犠牲になるなんて…。

 

千駄堀隧道の前の道路で起きた液状化現象の写真▲千駄堀隧道の前の道路で起きた液状化現象 福島からの避難民を受け入れの写真▲福島からの避難民を受け入れ(3点とも松戸市提供)

 千葉県でも津波が発生した旭市を中心に20人以上の人が犠牲になった。

 

 

 浦安市では液状化現象で被害が。松戸市内でも、千駄堀で道路が液状化したり、建物が半壊したところもある。

 東電の計画停電もはじまって、自分の家と会社は何時に停電予定だとか、確認しました。結局会社のある和名ヶ谷は一度も停電にならなかったですが。

 そのころから、次第に東電に対する不信感が高まったよ。電力供給量の余裕についても諸説あって、だれが言っていることが本当なのかわからなかったし。

 

原発事故と放射線

 福島第一原発の事故でも、チェルノブイリなみのレベル7の原発事故だと認めるまでに、ずいぶん時間がかかりました。東電や政府の言っていることがどこまで信用できるのかわからなくなりました。放射能汚染水を海に流したことや、情報を出し惜しみしている感が海外からも不信をかった。

 放射能を恐れて福島から自主的に避難してきた人たちを松戸市内の施設や寺などで受け入れたこともあった。その後、原発から離れたところにあっても放射線が強い地域があるというホットスポットの存在が徐々に明らかになった。柏を中心に、東葛地方は高いというウワサが早くからあったけど、現実だった。松戸市では、市民の不安の声を受けて、いち早く独自の放射線量測定を始め、5月にはインターネットで公開しはじめた。

 福島第一原発で爆発事故があった後の3月21日に東葛地域で雨が降り、風向きで上空に来ていた放射性物質が地上に落ちてきたようですね。水たまりができやすいところは、放射線が強いとか。

 サンプル検査では大丈夫だったのに、一部の福島産の米から放射性物質が検出されて、出荷停止になった地域が出たけど、風向きなどの条件でマダラに放射線が強いところが出たり、低いところが出たりするんだね。

 市はその後、全学校に放射線測定器を配備して、校庭などで放射線の高い場所については、土を天地返しにするなどの対策を発表しました。

学校の校庭で放射線量を測定する市職員の写真▲学校の校庭で放射線量を測定する市職員(市提供) 今年も移転問題で揺れた市立病院の写真▲今年も移転問題で揺れた市立病院

 取材していて驚いたことがある。文部科学省がかかげている被ばく線量の目標値「年間1ミリシーベルト」なんだけど、これは1時間あたりでは0・19マイクロシーベルトになる。でも、松戸をはじめ、東葛地方の多くの市の調査ではこの値を超えている。すぐにでも国が対策をとらなければならないことになると思うんだけど、ここにはちょっとカラクリがあって、文科省が言っている目標値「年間1ミリシーベルト」というのは学校にいる1日8時間だけを対象にしたもの。それ以外の16時間は計算に入っていない。子どもたちの健康を考えた時、それで本当にいいのか、と疑問に思ったよ。

 原発は低コストだとずっと言われてきましたが、いったん事故が起こると、賠償費用や除染で莫大な費用がかかるんですね。

 松戸市だって、1台が約14万円もする測定器を各学校に配備するだけでもずいぶん予算を使ったと思う。今後の除染作業にもお金がかかるだろう。落ち葉なども放射性物質が検出されて、燃やすことが出来ず、処理が問題になっている。食の不安など、お金に換算できない要素もある。核のゴミをどう処理するのか、という頭の痛い問題も解決できていない。これだけリスクの高いエネルギーを今後も維持していくという選択肢があるのだろうか。ぼくはないと思う。

 

市立病院移転問題

 震災関連以外で、今年の松戸の課題というと昨年に引き続き市立病院の移転建て替え問題がありました。3月に市民や有識者で構成された市立病院建替計画検討委員会が「現地建て替えは困難」という答申を出しました。

 本郷谷市長は昨年6月の市長選挙で、「現地建て替え」を旗印に戦って当選したわけだし、どうするのか注目が集まったね。

 その後の記者会見では、現地建て替えに固執するような姿勢を見せ、6月には現地建て替え案を含む8案を議会側に提案。しかし、議会の市立病院建設検討特別委員会では、「投資金額を節減できるのであれば、(現地建て替えに)固執することなく、柔軟に対応したい」と発言するなど、この時期、市長がどう考えているのか、ぼくにはわかりませんでした。9月になって、特別委で「現地建て替え断念」を市長が表明。特別委は市が提案した8案のうち、千駄堀移転案を軸に検討を進めるそうです。この案では、東松戸病院の機能を今の市立病院がある上本郷に移す計画です。

 お金もないのに、千駄堀の土地を新たに購入するの? 川井市長時代に病院用地として買った紙敷に移転というのではいけないのかな? 本当によくわからない。本郷谷市長は、現地建て替え案をどこまで精査して政権公約に入れたのだろうか。選挙に勝つためだけの戦略だったのだろうか。

 

記念碑の除幕式に出席した山崎直子さん(昨年12月)の写真▲記念碑の除幕式に出席した山崎直子さん(昨年12月) 3年ぶりに上野動物園にやってきたパンダ写真▲3年ぶりに上野動物園にやってきたパンダ

山崎直子さん引退ほか

 最後に、明るい話題も少し。1月ごろ、「タイガーマスク運動」というのが全国的に広がりました。施設などにアニメの主人公タイガーマスク(伊達直人)などを名乗って寄付をするというもの。松戸市内でも根木内の児童養護施設「晴香園」や市などにランドセルやサッカーボールなどの匿名の寄付がありました。

 2月には上野動物園に3年ぶりにパンダが来た。

 8月には松戸市出身の宇宙飛行士・山崎直子さんが引退を表明。

 9月に琴奨菊(佐渡ヶ嶽部屋)、11月に稀勢の里(鳴戸部屋)が大関に昇進。いずれも松戸にある部屋の力士です。

 今年は震災後の自粛ムードで、春から多くのイベントが中止に。例年8月に行われる松戸花火大会も規模を縮小して9月に開催。花火職人の人達も花火大会がなくなっては大打撃でしょう。花火には鎮魂の意味もあるし、開けてよかったと思います。

 7月の「なでしこジャパン」ワールドカップ優勝は本当に勇気づけられる快挙だった。決勝では、見ているこちらのほうが何度もあきらめかけたのに、あのあきらめない姿勢には本当に感動した。

 柏レイソルも今年J2からJ1に昇進して、いきなり優勝を果たすという快挙。日本で行われたクラブワールドカップでもベスト4まで進出し、ファンをわかせました。

 

 

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紙芝居“世界一”を競う

プロ紙芝居師オープン選手権

きん差でゴールする旭町中、柏二中、松戸四中の写真 ▲第1回世界プロ紙芝居師オープン選手権

「第1回世界プロ紙芝居師オープン選手権大会」(国際紙芝居協会主催、読売新聞社ほか後援、通称カミワングランプリ)が17日、市民劇場で開催され、初代グランプリに大阪府の、だんまるさんが輝いた。

同選手権には関東、関西地区の予選を勝ち抜いた17人が参加。3人の審査員のほか、来場者が良かったと思う紙芝居師の口演にうちわを振るなどして採点した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【戸田 照朗】

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馬橋高校が演劇関東大会へ

来月14日に同校で公開リハーサル

関東大会に向け稽古に励む馬橋高校演劇部の写真▲関東大会に向け稽古に励む馬橋高校演劇部関東大会に向け稽古に励む馬橋高校演劇部の写真▲「上昇気流」の一場面

県立松戸馬橋高校演劇部が先月開催された高校演劇千葉県大会で2位となり、全国大会出場をかけて来月21日に山梨県甲府市で開催される関東大会に出場する。

馬橋高校はここ7年間で、6回関東大会に出場している。今年の作品は「上昇気流」。生徒の身近に起こったことを、まずは生徒が劇に仕立て、それを顧問の土田峰人教諭がまとめた。

「辛いことがあって、全てが失われた後でもいつか上昇気流があらわれる。そんな思いを伝えたい」という。

本番にさきがけ、来月14日午後2時30分から、同校体育館で一般公開リハーサルが行われる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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松戸サンバカーニバル開催

入場無料 来月22日松戸市民会館で

松戸サンバカーニバルが来月22日、松戸市民会館ホールで午後2時から開催される。

主催するのは、松戸で地域に根差した活動をしているフロール・ヂ・松戸セレージャ。01年に結成。浅草サンバカーニバルでは1部に所属している実力のあるチーム。さくら祭りなど地元イベントにも積極的に出演しているほか、今年は「浜松カップ」で優勝を果たした。

セレージャの呼びかけで、タレントぞろいの伝統あるチーム、エスコーラ・ヂ・サンバクルゼイロ・ド・スゥウ、ラムズ(国際基督教大学ラテンアメリカ音楽愛好会)、2008年結成の新しいチーム、ガランチードの3チームが招待され、華やかでリズミカルな演奏とサンバダンスを披露する。G・フレンズダンスクラブも友情出演。

入場は無料で、サンバショーのほかに市民サンバ体験、リズム遊び、サンバDEお遊戯などのコーナーが予定されている。
当日は整理券を配るが、席がなくなり次第終了。メールでの予約受付中。

氏名、人数、連絡先を明記の上、matsudo_sc@yahoo.co.jpへ。

 

フロール・ヂ・松戸セレージャのみなさんの写真 ▲フロール・ヂ・松戸セレージャのみなさん

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土屋文化振興財団 今年度助成金

松戸市関連で2件受賞

千葉県の文化振興を目的に、基礎医学、伝統芸能、音楽、演劇、絵画、スポーツなどの分野で活動する個人、団体に助成金を贈る、(財)土屋文化振興財団(土屋亮平理事長)の今年度受賞者が、このほど決まった。

応募32件の中から厳正な審査により選ばれたのは、4件の個人・団体。松戸市関連では、日本大学松戸歯学部口腔免疫学講座助手の橋爪智美さんが研究「歯周病原性細菌Aggregatibacter actinomycetemcomitansによる動脈硬化誘発機序の解明」、松戸史談会が「松戸市及びその周辺の考古、歴史、民族伝承民話等の調査研究」でそれぞれ受賞した。

橋爪さんは「本研究において歯周病原性細菌感染による動脈硬化誘発機序を解明することが、歯周病、動脈硬化予防のための効果的なワクチン開発の一助となれば幸いです。助成金を有効に活用させていただき、本研究の遂行に全力で取り組んでいきたい」、松戸史談会は「助成金は会の充実発展のために有効に使わせていただきます」などとしている。

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松よみ川柳を募集

文芸ファンのみなさまお待たせしました。松戸よみうりでは今年も、新年号企画として川柳を募集します。時代に反映した(反映していなくても面白ければ可)作品のご応募をお待ちしております。

応募は、ハガキに〒住所、氏名、年齢、電話番号、ペンネーム・イニシャル・匿名希望の方はその旨を明記の上、〒270-2232松戸市和名ヶ谷723、松戸よみうり新聞社「松よみ川柳」係まで。FAX(392・3288)、Eメール(yomiuri@matsuyomi.co.jp)でも受け付け。締め切りは、1月6日(金)必着。採用者には薄謝を進呈いたします。

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