松戸市の地域情報を中心に、グルメ、イベント、おすすめスポットなど有益情報をお届けする、地域コミュニティ新聞「松戸よみうり」の第736号です。

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今秋「日本伝統工芸展松戸在住作家展」

タイトルコピー「伝統工芸作家の肖像 57歳からの転身と挑戦 陶芸家・三崎哲郎氏」

人間国宝(重要無形文化財保持者)から新進気鋭の若手まで、日本の優れた伝統工芸を受け継ぐ、陶芸・染織・漆芸などの作家による公募展「日本伝統工芸展」。『工芸界の日本一決定戦』とも言われる同展に入選経験のある、松戸市内在住作家による「枩(しょう)工会」がこのほど発足し、今秋、伊勢丹松戸店で「日本伝統工芸展松戸在住作家展」(9月28日〜10月4日)が初開催される運びとなりました。そこで、松戸在住作家展に出品する作家を、今号から紹介させていただきます。

【竹中 景太】

 

矢切の「桃青窯」で制作に取り組む三崎哲郎氏の写真▲矢切の「桃青窯」で制作に取り組む三崎哲郎氏

陶芸家・三崎哲郎氏。東京生まれ、68歳。1995年に趣味で作陶を始め、98年に矢切の自宅に「桃青窯」を築窯し、独立。99年からは公募展へも積極的に挑戦し、日本伝統工芸展、東日本伝統工芸展では2007年から4年連続で入選、日本陶芸展でも01年から5回連続して入選を果たすなど、輝かしい成績を残している。昨年、日本伝統工芸展を主催する日本工芸会の正会員入りも果たした。

三崎氏が陶芸を始めたのは50歳を過ぎてから。そのきっかけとなったのは、夫人と萩へ旅行に行った際に見かけた、ロクロをひく職人の姿だった。ロクロの上に据えられた大きな土の塊を回転に合わせて包み込むように上げ下げし、あっという間に湯呑みを完成させていた姿に鳥肌が立った。「きれいだな」と思った。それまで陶芸にまったく興味がなかったが、何か惹かれるものがあった。

52歳の時、病院の事務長を勤めながら、夜に陶芸教室に通った。陶芸は難しかったが、それだけにやりがいがあった。半年後にロクロを購入、さらに半年後に自宅に窯を築窯した。

「どうせやるなら、趣味とかではなく、本気でやろう」。定年を待たず57歳で病院を辞め、本格的に陶芸に打ち込んだ。寝食を忘れ、夜を徹してロクロをひき続け、技術を磨いていった。そして、プロの陶芸家となった。

第55回日本伝統工芸展に入選した糸抜き波状紋大鉢の写真▲第55回日本伝統工芸展に入選した糸抜き波状紋大鉢

「陶芸はその人の生き方が作品に投影される。50を過ぎてから陶芸を始め、プロになるなんて無謀なチャレンジだったかも知れないけど、これは自分の少し下の団塊の世代へのメッセージでもある。50過ぎてからの趣味は、仕事にも先が見える年輩だからこそ、プロになるぐらいのつもりで本気で打ち込む方がおもしろいよ。オレにできたことなら、オマエだってできるよね」。

三崎氏の今年の目標は、5年連続での日本伝統工芸展への入選。これまでは大皿を出品してきたが、今年は壷でのチャレンジを試みている。独自に生み出した「糸抜き波状紋」を壷に施す、新しい挑戦だ。「正会員となり、審査の目もきびしくなると思う。普遍性と個性を大事に、『糸抜き波状紋』が独自の技法として認められたのなら、さらに応用して、どこまでやれるのか、どこまで確立させられるのかチャレンジしたい。やればやるほどキリがないけど、そこがおもしろい」。70歳を前に、三崎氏の挑戦はまだまだ終わらない。

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オオハクチョウ飛来

21世紀の森と広場

「T型フォード」を修理する湯浅清さんの写真 ▲飛来したオオハクチョウの親子。幼鳥は羽色がグレー

先月1日、21世紀の森と広場にオオハクチョウの成鳥1羽、幼鳥3羽が飛来しているのが確認された。

平成19年1月下旬に成鳥2羽、幼鳥1羽が飛来して以来、毎冬飛来するようになった。昨冬までは1月中に飛来していたが、今冬は初めて12月に飛来。飛来して10日で飛び立つ冬もあれば、3月まで滞在する冬もある。

20日現在はまだ滞在しており、来園者の目を楽しませている。

 

 

 

 

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旧新松戸北中、北小の跡地利用について

市民フォーラムを開催

廃校になった旧新松戸北中の写真  廃校になった旧新松戸北小の写真▲廃校になった旧新松戸北中(上)と旧新松戸北小

新松戸地区で廃校となった旧新松戸北中、旧新松戸北小の学校跡地の有効利用について、市民の意見を聞くための市民フォーラム(新松戸地域学校跡地有効活用検討会議)が、30日午後1時30分から3時30分まで、新松戸市民センターで開催される。

定員は120人(抽選)で、対象は市内在住、在勤、在学の人。参加希望者は、25日必着でハガキ、Eメールまたは電話で住所、氏名、電話番号を記入して、〒271−8588松戸市役所政策調整課学校跡地担当室、mcatochi@city.matsudo.chiba.jp、 TEL 366・7086へ。

 

学校統廃合強行から7年
いまだ未解決の跡地問題

 

平成15年9月に発表され、保護者や住民の理解を十分に得られないまま、混乱の中、強行された松戸市の学校統廃合計画。17年3月に古ヶ崎南小、根木内東小、新松戸北小、21年3月に新松戸北中が廃校になった。

市は庁内に学校跡地担当室を設置し、19年秋に跡地利用案をまとめた。内容は、旧古ヶ崎南小には教育委員会が現在の京葉ガスビルから移転。旧根木内東小校舎は公文書庫、すぐやる課詰所として利用。旧新松戸北小は校舎、校庭ともに全面売却。旧新松戸北中は、校舎部分は図書館新松戸分館を移転し、コミュニティ図書館、子育て支援施設、福祉施設、ボランティア会議室、美術展示室、食育の拠点、集会施設などとして使い、校庭部分は売却、などというもの。

根木内、古ヶ崎では大きな動きはなかったが、売却案が提示された新松戸地区では住民や議会の理解を得られず、市は20年3月の市議会に予算を計上できなかった。

新松戸地区では、早くから住民有志が「旧新松戸北小跡の有効利用を考える会」を立ち上げて、有効利用に向けてのアンケートを実施するほか、懇談会などを続けている。

また、昨年2月からは町会代表、有識者、公募で選ばれた人で構成される「新松戸地域学校跡地有効活用検討会議」が開かれている。

【戸田 照朗】

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盲導犬との訓練の記録

松井さんが出版

「T型フォード」を修理する湯浅清さんの写真 ▲松井進さんと著書

市内在住の松井進さん(39)がこのほど「盲導犬の訓練ってどうするの?」(生活書院、144頁、税込1470円)を出版した。
  同書は、アイメイト(盲導犬)・ロミオとともに受けた三週間の歩行指導訓練の記録。アイメイトの使用者が犬たちとどのように出会い、どうやって信頼関係を築いているのか、その軌跡を一冊にまとめたもの。ロミオは、松井さんにとって3頭目のアイメイトとなる。
  松井さんは、「本書の中で、私たちアイメイトの使用者が犬たちとどのように出会い、どうやって信頼関係を築いているのか、その軌跡をご紹介したいと思います。私にとってアイメイトは目の代わりであり、身体の一部ともいえる存在です。彼らの献身的な協力のおかげで、私は仕事を持って経済的に自立し、ボランティア活動をし、家庭生活を営み、余暇を楽しみ、社会に参加することができるのです。なお、念のため申し添えますが、これはあくまでも私の個人的な体験談であり、すべての視覚障害者に共通するものではありません。最後に、私の取るに足らない体験が、盲導犬と人との関係についての理解を深める一助となれば幸いです」と話している。
  問い合わせは、TEL 03・3226・1203(株)生活書院まで。

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重文 大日如来ほか公開

長生郡睦沢町 妙楽寺

年に1度公開される大日如来坐像(重文)ほか2体の写真▲年に1度公開される大日如来坐像(重文)ほか2体

古くから祈願の寺で有名な妙楽寺(千葉県長生郡睦沢町妙楽寺500)では、国指定重要文化財の大日如来坐像、県指定文化財の脇侍の鉈彫りの毘沙門天、不動明王を年に1度、八日祭(ようかまち)に一般公開している。今年は2月6日午前9時から午後3時まで公開する。

大日如来坐像は平安時代の作で、本県では最大(279センチ)。古来、八日祭は春一番のお祭りで、大日如来の祈願護摩に接し、厄除け、心願成就を託したと言われる。

同寺のある山は、千葉県の郷土環境保全地域に指定されており、シダをはじめ珍しい植物が群生。天候がよければ、裏山から九十九里の海も見えるという。

参拝者には温かい甘酒も振る舞われるほか、ヤキイモの売店などもある。

祈願護摩は10時、11時30分、14時。JR外房線茂原駅南口ロータリーより無料送迎バス(9時、10時30分、13時発)あり。

問い合わせは、TEL 0475・43・0150、妙楽寺へ。

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小金新春親子マラソン結果

「T型フォード」を修理する湯浅清さんの写真

第37回小金新春親子マラソン=写真=が2日、小金北小発着コースで開催され、小学生から大人まで、275人が健脚を競った。

各部門の優勝者は次の通り(敬称略)

▼小学男子1〜3年(1K)=佐々木享輔、▼小学女子1〜3年(1K)=隼明日香、▼小学男子4〜6年(3K)=山田朝日之介、▼小学女子4〜6年(3K)=游  、▼中学女子(3K)=笹川のぞみ、▼一般女子(3K)=中川シズ子、▼中学男子(5K)=安井雄一、▼高校男子(5K)=高久椋、▼一般男子(5K)=谷本啓剛

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ホームレスの自立支援

女性センターゆうまつどの講座「人間独りじゃ生きられない 失っているのは、家庭や地域との関係だ」が2月10日午後6時から8時まで、同センターで開かれる。

スピーカーは、「NPOホームレス自立支援 市川ガンバの会」スタッフの鹿島美紀子さん。

費用は無料。定員は先着70人。申し込みは電話で、TEL 364・8778同センターへ。

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