松戸市の地域情報を中心に、グルメ、イベント、おすすめスポットなど有益情報をお届けする、地域コミュニティ新聞「松戸よみうり」の第724号です。

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副市長ら8人が辞職願

教育長、病院事業管理者など市幹部職員

市役所前で職員から花束を贈られる本郷谷健次新市長の写真 ▲特別職ら8人が辞職願を提出した松戸市役所

松戸市の平川清副市長は20日、本郷谷健次市長が辞職を求めたことに応じる形で辞職願を提出し、同日受理された。副市長に追随する形で、教育長など特別職4人を含む7人も辞職願を提出したが、市長は「本人に意向を聞き、受理するかどうか決めたい」として保留。後日、中島道博病院事業管理者を除く特別職3人は留任、他4人の辞職願は受理された。

【竹中 景太】

 

 

副市長に追随。新市長に反発?

辞職願を提出したのは、平川副市長、中島病院事業管理者のほか、特別職の山根恭平教育長、池田明代表監査委員、山田常基水道事業管理者の3人と、(財)松戸市都市整備公社・松戸市土地開発公社の清水正己理事長、新病院建設担当官の近藤健一、中山義久両氏の、計8人。このうち、山根教育長、池田代表監査委員、山田水道事業管理者の3人の辞職願は受理されず、留任する形となった。

本郷谷市長によると、20日朝、平川副市長を呼び、辞職を求めたことに対し、即日、自身と特別職ら7人の辞職願をとりまとめて、提出したという。

平川副市長への辞職勧告について、本郷谷市長は「選挙(市長選)で公約したマニフェストの実行、それを達成するための体制を考えて決めた。仕事もでき、よくやっていたと思うが、これからマニフェストを実行するためにはわたしと一心同体でなければならず、決断した」と言い、副市長もその求めを待っていたからこそ、すぐに辞職願を提出したと思う、とした。

副市長に追随する形で辞職願を提出した一人は、「平川副市長は職員を束ねることができ、信頼も厚く、議会との調整も平川副市長だからこそうまくいっていたと思う。オレたちの時代は終わったね、とみんなで話していた所だけど、そういうことだよ」と胸のうちを明かしていた。

なお、副市長の後任人事について本郷谷市長は、市議会9月定例会に提案する意向で、「マニフェストの実行を考えると、2人くらいは必要かな、と思っているが、時間もない。これからじっくり考え、選任したい」としている。

 

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松戸花火大会 7日に開催

今年は「音楽花火」も

夏の夜を彩る松戸花火大会の写真 ▲夏の夜を彩る松戸花火大会(松戸市提供)

「ゆめ半島ちば国体開催記念 松戸花火大会イン2010〜みんなであげる夢花火〜」が来月7日午後7時15分〜8時20分まで、江戸川河川敷で開催される(雨天・荒天時は14日同時刻に順延)。

今年も約8700発の花火が松戸の夜空を彩るが、今年の特徴は4部構成の内、第4部の中で行われる「音楽花火」。クラシックなどの曲に合わせて、花火が打ち上がる。曲目は「ワルキューレの騎行」「威風堂々」など4曲を予定しており、スタートは午後8時前後になるという

問い合わせは、電話 366・7327松戸花火大会実行委員会事務局まで。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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松戸の夏の風物詩

坂川で献灯まつり

灯籠が幻想的な松龍寺境内の写真 ▲灯籠が幻想的な松龍寺境内

「松戸宿坂川献灯まつり」が来月9日と10日、レンガ橋から春雨橋までの坂川沿岸で開催される。

江戸時代、水運と宿場で栄えた松戸の町では、夏の盛りに「とうもろこし市」が立ったという。本来は松龍寺境内「すくも塚観音」の縁日だったが、松戸宿の人々には夏の風物詩として時代を超えて親しまれ、今なお続く伝統の行事だ。5年前からは「献灯まつり」と称し地域おこしの一環として行われている。

今年も従来の「とうもろこし市」(正午〜20時)に加え、とうろう流し(18時〜21時)のほか、踊りや歌、縁日屋台など各種イベントが行われる。

詳しくは電話 362・5356実行委員会へ。http://www.kentou.org/

【戸田 照朗】

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歴史ロマンが香る酒

「戸定邸」発売

左から「戸定邸」芋焼酎、麦焼酎、純米吟醸の写真 ▲左から「戸定邸」芋焼酎、麦焼酎、純米吟醸

国の重要文化財となっている「戸定邸」の名を冠したお酒(純米吟醸、麦焼酎、芋焼酎)が発売された。これまで「焼酎戸定邸」が発売されていたが、生産者の都合で生産中止となったため、福島県の人気酒造(株)が生産することになった。
  企画したのは3月に結成された「松戸物語プロジェクトチーム」(栗原義朗代表)。松戸市観光協会、松戸市、市民が協力し、松戸を元気にするため、地域の特産品を創出していこうと活動している。その第一弾となるのが今回のお酒の企画だ。
  生産を福島県の人気酒造(株)に依頼したのは、戸定邸の主だった徳川昭武(1853〜1910)と会津藩に浅からぬ縁があるため。昭武は会津藩主・松平容保の養子になることが決まっていた。ところが、水戸藩出身で最後の将軍となった徳川慶喜は、弟である昭武(当時13歳)の資質に大いに期待を寄せ、将軍家に迎え入れ、将軍職を継ぐことが出来る身分を与えた。昭武は将軍の名代として1867年のパリ万国博覧会に参加。将来を見越して、ヨーロッパで見聞を広めた。しかし、明治維新で徳川の世は終わり、昭武は最後の水戸藩主を務めた後に、松戸の戸定邸で隠居生活を送った。慶喜もこの弟のもとを度々訪れている。
  なお、慶喜は会津松平家には別の弟を養子として入れるなど、気を遣っていたという。
  人気酒造(株)は手造りの吟醸酒しか造らない蔵元で、会津松平家とも親交があるという。「戸定邸」は吟醸酒が1365円、麦・芋焼酎が1260円(いずれも税込、720ml)。松戸市観光協会売店(戸定が丘歴史公園駐車場)、市内酒店や大手デパート、スーパーなどで今月から販売している。
  同プロジェクトでは「お酒を通じて文化財に親しみ、歴史のロマンに思いを馳せ、明日の英気を養ってもらいたいという願いを込めた」という。今後は、芋焼酎用の芋を市民で矢切に植え付け、マイブランド芋焼酎を製造する計画もある。
  なお、売り上げの一部は戸定邸の修繕費に寄付されるという。
  問い合わせは、電話 366・7327松戸市観光協会事務局。

 

【戸田 照朗】

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