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バックナンバータイトル683号

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信仰と物流の道 [下]

「諏訪道」を行く

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迫力のある狛犬と諏訪神社拝殿

▲迫力のある狛犬と諏訪神社拝殿

 

地域の集会所と祠

▲地域の集会所と祠

 

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高田の水切り場と呼ばれる十字路を過ぎて、細い静かな道を進む。やがて、突き当たりに大きな木と、この地域の集会所がある左曲がりのカーブにでる。右に進む小さな道があり、カーブというより一見するとT字路に見える。

よく見ると集会所の脇には小さな祠(ほこら)があり、なかなか趣がある。

道なりに左に曲がる。周囲には畑などもあり、のどかだ。少し行くと右手に成顕寺があるこんもりとした緑が見える。道をそれ、成顕寺に行ってみる。境内の周辺は竹林などがあり、鬱蒼(うっそう)としている。本堂に刻まれた彫刻が見事だった。その昔は諏訪神社の奥の院だったという寺である。

「諏訪道」に戻り、大堀川を渡る。細い静かな道を進むと、信号のある交差点に出る。参考にさせていただいた山本鉱太郎さんの「房総の街道繁盛記」(崙書房出版)によると、通称デーダラボッチと呼ばれる場所だという。見渡してみても、それらしき看板などはなかったが、ここにも巨人伝説が残っているのだろうか。

信号を渡ると、さらに狭い道となる。ここを進むと、ひょっこり諏訪神社の鳥居のすぐ脇に出た。

この旅の目的地の一つでもある諏訪神社は、大同2年(807)に、天武天皇の皇子・高市皇子の後裔が政変のために関東に下向したおりに、この地に落ち着き、信州からお諏訪様を勧請したという。

 

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鳥居の左脇には、「おすわさま」と彫られた大きな石があり、参拝者を迎える。鳥居の奥は、長い参道となっている。森という言葉があてはまるほど、緑が深く、昼でも暗い。

平安時代後期に源義家(八幡太郎)が奥州遠征した行き帰りに諏訪神社に詣でて、戦勝祈願とお礼に乗馬と馬具を献じたという。この話しにまつわる彫刻や、病に効くという御神水の湧く泉などもある。

彫刻で見事なのは、拝殿の前に鎮座する狛犬だ。北村西望という方の作品で、近年のもののようだが、妖気漂う迫力の造形である。

また、拝殿の向かって右側には天神、稲荷、國魂、恵比寿、大鳥、招魂、雷、姫宮の各神社があり、周遊コースのように各社をめぐることができる。

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スペース 流山の近藤勇陣屋跡

▲流山の近藤勇陣屋跡

 

境内には歌碑などもあり、諏訪神社は見所が多い。

神社を出るとすぐに東武野田線の踏切がある。近くには豊四季駅があり「おすわさま」の最寄り駅となっている。

踏切を渡って道を進む。交差点を過ぎると、右手に稲荷神社がある。境内には開拓記念碑や木釘記念碑がある。明治時代に、桐だんすなどに使う木釘が盛んに作られたようだ。

料亭せきや前の道あたりから、道は県道から右に入ったり、また戻ったりと、蛇行を繰り返す。浄蓮寺の前を過ぎ、市民総合体育館の前でも県道から右に入るが、入り際に庚申塔があり、わずかに街道の面影を伝えている。この蛇行する道の途中には、つくばエクスプレスのコンクリートの橋脚がデンとあり、道を消し去っている。

蛇行する道は流山市役所の入口まで続く。途中、道の近くにあった本行寺に立ち寄った。市街地にあるのに山寺のような雰囲気を持つ寺だった。

流山街道を横切り、江戸川の加村の渡しに向かえば、この旅の終点である。

流山市街は見所が多い。時間があれば散策して帰るのもいいだろう。流山の地名についての伝説が残る赤城神社などの数々の寺社や、醤油や味醂工場、小林一茶とこの土地の有力者で俳人だった秋元双樹をしのぶ一茶双樹記念館など。

また、流山は新選組の近藤勇と土方歳三が今生の別れをした場所である。近藤は新政府軍に捕らえられ、加村の渡しから板橋の刑場に送られた。

近藤勇陣屋跡にいってみると、「やっぱり」という感じで、新選組の隊服姿の女の子たちがいた。

NPO交通文化連盟の人たちで、日曜日にボランティアで観光案内をしている。4年前のNHKの大河ドラマの放送以来、かれこれ4年間続いている。一時のブームに終わらせない息の長い活動に頭が下がる。

新選組に憧れる中高生が活動に参加していたため、進学などでメンバーもずいぶん変わったという。取材では何度かお会いしている。後日談に、しばし花が咲いた。

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諏訪道図(小)

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戸定邸に菊200鉢

来月までアートイベント開催

 

 

 

 

 

 

市制65周年を記念した「戸定アートイベント」が、先月末より戸定邸で始まっている。

明治時代の先人が残してくれた文化遺産「戸定邸」において、平成の松戸に住む匠の技を組み合わせ、戸定邸の新しい美と魅力を創り出していこう、というのが同イベントの狙い。

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スペース 戸定邸を美しい菊が囲む

▲戸定邸を美しい菊が囲む

まず、「アートイベントPART1」としておこなわれているのが、今月16日まで開催中の「菊で包まれた戸定邸」。200鉢の菊花を戸定邸の軒先や室内に展示している。その他「PART1」では、きょう9日(10時30分〜11時30分)に松戸徳川家当主・徳川文武氏による講演「戸定談義」、11日には通常入れない戸定邸の庭園に入ることができる「庭から見よう! 戸定邸」、15日には朗読会などのイベントがおこなわれる。

続く、11月27日からの「PART2」では、古典落語「戸定寄席」(27日13時30分〜14時30分。先着60人、費用500円。要申し込み)や、彫刻家・鄙里沙織氏の木工彫刻展示(12月3日〜12日)、サクソフォン奏者・大石将紀氏による演奏会(12月5・6日、14時〜15時)、「将軍珈琲を楽しむ会」(12月14日10時〜15時。先着100人、500円)、「紅葉の回廊ツアー」(12月13・14日、10時〜11時・13時〜14時。各回先着50人、200円)などがおこなわれる。

問い合わせは、1362・2050戸定歴史館まで。

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新春に栄冠を手にするのはどこの大学?

▲新春に栄冠を手にするのはどこの大学?

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参加者募集中

箱根駅伝監督トークバトル

 

 

 

静けさの中にも火花散る、戦い前の駆け引き−。第85回箱根駅伝を制すのはどこの大学か。本番まで1か月を切り、チームの完成も近い12月。強豪校の監督がチーム状況、作戦、注目選手などを話題に、舌戦を繰り広げます。笑いの中にも、真剣な腹の探りあいが見え隠れする絶妙な駆け引きはまさに、箱根駅伝の前哨戦です。

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日時=12月10日(水)、午後6時開場、午後6時30分開演

会場=東京・恵比寿ガーデンプレイス 「ザ・ガーデンホール」(JR、東京メトロ恵比寿駅)

内容=優勝候補校、注目校、新監督が本音で繰り広げる舌戦

テーマ=第85回大会の展望、前哨戦(出雲・伊勢)分析、注目選手、優勝候補、新戦力の台頭、新監督の手ごたえ、参加校増加による影響、初出場校の実力など

出演=大後栄治氏(関東学生陸上競技連盟駅伝対策委員長)、大八木弘明監督(駒澤大)、渡辺康幸監督(早大)ほか(予定)

入場料=無料

応募方法=はがきに郵便番号、住所、氏名、年齢、職業、電話番号を明記し、〒104−8325読売新聞東京本社スポーツ事業部「箱根トーク」係へ。または箱根駅伝公式サイト(http://www.hakone-ekiden.jp/)から応募。
携帯サイトは(http://www.hakone-ekiden.jp/m)

募集人数=350組700人

締切=11月21日(金)必着(応募者多数の場合は抽選)

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初公開の家具作品など展示

市文化ホールで型而工房展

 

松戸市文化ホールで今月23日まで、「結成80周年モダンデザインの先駆・型而工房展−所蔵品による企画展示」が開催されている。

型而工房は、一時期松戸市内にあり、千葉大工学部の母体となった東京高等工芸学校の教師と卒業生が形成した家具デザイン研究集団の呼称。1928(昭和3)年に結成し、日本の在来の室内に洋風家具類を定着させようと、日本人にあったサイズ、形状、そして庶民に普及させるための製作コストを研究。日本でモダンデザインの実践を試みた最初の団体とされている。

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スペース 市が所蔵する初公開のいす

▲市が所蔵する初公開のいす

同展は、型而工房の結成80年を期に、活動の全体を振り返り、彼らが実践した質と内容を顕彰しようというもの。貴重なオリジナル青焼き図面をはじめ、市が所蔵するいすなどの家具作品が展示されており、それら展示作品の3分の2以上が同展で初公開されているという。

開館時間は、午前10時から午後6時まで(月曜休館)。入場無料。

問い合わせは1366・7462市社会教育課美術館準備室。

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各リーグで熱戦が続く

▲各リーグで熱戦が続く

 

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リーグ戦終盤に

市ジュニアソフト

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松戸市ジュニアソフトボール連盟(綿内功会長)主催による、市長旗争奪「第66回松戸市ジュニアソフトボール連盟大会」(松戸よみうり新聞社後援)は、中盤戦から終盤戦に入った。3日までの試合結果は次の通り。

大会4日目(10月26日)

▼東リーグ

ウイン11−1しろあ

秋 山0−0たんぽ

さつき7−0しろあ

ウイン3−0たんぽ

▼西リーグ

相模台15−0南花島

大 畑8−0南部キ

相模台10−0陣ヶ前

南部キ2−1南花島

大 畑7−0陣ヶ前

▼南リーグ

中金杉5−2稔 台

常盤東3−0千駄堀

わかば2−1中金杉

松 五14−0千駄堀

常盤東18−0稔 台

松 五8−0わかば

▼北リーグ

城 町6−3風の子

古ヶS3−3杉の子

やなぎ6−0城 町

古ヶS13−0風の子

やなぎ3−2杉の子

大会5日目(11月2日)

▼東リーグ

さつき1−0秋 山

秋 山2−1古ヶ二

さつき7−0古ヶ二

▼西リーグ

相模台19−1六実ひ

金ヶ作13−1南花島

馬橋中6−1六実ひ

相模台10−1火の見

陣ヶ前7−0金ヶ作

馬橋中6−4南花島

陣ヶ前10−0火の見

▼南リーグ

わかば4−3千駄堀

常盤東3−0元 町

松 五3−2三ヶ月

千駄堀5−4稔 台

元 町3−2わかば

三ヶ月2−0常盤東

▼北リーグ

ゆうか6−0風の子

  寿 6−0やなぎ

ゆうか2−0サン壱

  寿 13−0風の子

サン壱8−0城 町

大会6日目(11月3日)

▼東リーグ

虹の街5−2竜房台

古ヶ二2−1しろあ

たんぽ6−0竜房台

虹の街21−1つくし

ウイン3−2さつき

▼西リーグ

陣ヶ前4−1南部キ

火の見4−0南花島

相模台10−0金ヶ作

南部キ3−2六実ひ

火の見5−4金ヶ作

相模台2−1大 畑

▼南リーグ

三ヶ月3−0横須賀

元 町3−1中金杉

横須賀11−1稔 台

三ヶ月1−0中金杉

松 五2−0常盤東

千駄堀4−0元 町

▼北リーグ

古ヶS9−4サン壱

  寿 3−2ゆうか

こばと19−0城 町

  寿 2−0古ヶS

ゆうか2−0杉の子

古ヶS6−1城 町

こばと5−0やなぎ

 

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