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バックナンバータイトル666号

「自然の川」復活へ

国分川河川改修が完了

 

 

 

 

 

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改修された国分川。中州は野鳥などの住みかに

改修された国分川。中州は野鳥などの住みかに

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国分川河川改修事業の完成を記念して17日に「国分川完成記念植樹式」が子の神橋付近(和名ヶ谷)で行われた。式典には地元の小学校の児童や町会の人たち、市の関係者などが出席して川沿いにソメイヨシノ9本と花壇にスイセンとナデシコを植えた。また記念プレートにメッセージを入れたり、焼き芋を焼いたり、市職員が紙芝居をするなどして子どもたちを楽しませた。

【戸田 照朗】

植樹をする子どもたち

▲植樹をする子どもたち

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「環境」重視の川へ

改修工事が行われていたのは、国分川の獅子舞橋から黎明橋までの1164m。平成6年に着工し、来月で工事が完了する。

これまでの河川整備は、洪水を防ぐための「治水」、水田に水を引いたり、生活や産業に水を利用する「利水」が中心だった。しかし、平成10年の河川法の改正で、レクリエーションや身近な自然にふれあうことができる「環境」としての川のありかたの重要性が位置づけられ、川づくりに関する情報公開を進めて川づくり事業への市民参加機会を設けていくことも盛り込まれた。

そこで、国分川の改修でも市民参加型のワークショップを開くなどして川づくりが進められてきた。

以前の国分川(春木川と呼ばれていたが、一級河川に昇格して改修部分は国分川となった)は、昭和56年頃に鋼矢板が打ち込まれ、コンクリートで固められた水路のような川だった。改修工事では、鋼矢板を抜いて土手を復活。ヨシの生える中州も作られた。

現在の国分川は、上流の住宅地に近い黎明橋付近は水がにごり、匂いも感じるが、下流に行くと徐々に匂いも改善され、多くの水鳥も見ることができる。カワセミの姿を見ることもできるという。川沿いには桜も植えられている。成長すれば、新たな花見の名所として、また、野鳥の観察場所として親しまれそうだ。

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水害との闘い

国分川は水害の度々起こる川として有名だった。国分川の下流には市川市の真間川があるが、その流域は台風で大雨が降るたびに、床上、床下浸水を繰り返していた。

水害がひどくなったのは、昭和40年代に入ってから。現在では約60%が市街地に変わったが、林や畑が果たしていた保水機能が弱まり、雨が降ると雨水が一気に川に集まるようになってしまった。

そこで、昭和48年度から始まったのが、国分川分水路の工事だ。獅子舞橋の先で、国分川と分かれ江戸川に水を流すトンネルの水路が掘られた。水路は上矢切の坂川親水広場付近で地上に出て坂川に合流。江戸川に流れ込む。

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スペース 水辺には多くの野鳥の姿が見られる

▲水辺には多くの野鳥の姿が見られる

 

カワセミの姿も見られるようになった

▲カワセミの姿も見られるようになった

 

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大雨が降ると、国分川の鋼鉄のゲートが閉まり、水が分水路に流れ込む。分水路の工事は平成6年に完了したが、同3年にはトンネル工事中に台風の豪雨のため水がトンネル内に流れ込み、工事関係者7人の尊い命が奪われるという痛ましい事故も起きている。トンネルの入口付近に慰霊碑が建っている。

今回完成した改修工事は、この分水路の完成を見て始められた。河川幅員も従来の13・4mから42・4mへと大きく広がり、水害対策としての効果も期待されている。

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国分川分水路

▲大雨が降ると左の国分川のゲートが閉まり、溢れた水が右の国分川分水路に流れ込む

 

スペース 平成5年の国分川周辺の水害の様子(大橋地区)

▲平成5年の国分川周辺の水害の様子(大橋地区)


西口のカラクリ時計を撤去

跡地は簡易ステージに

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スペース 西口のカラクリ時計

松戸駅西口デッキ上に設置されていたカラクリ時計「夢飛行」=写真=が19日、撤去された。松戸市では撤去後の跡地に簡易ステージを設けることにしており、開会中の市議会3月定例会に予算案を上程している。議決されれば、松戸駅前東西7つの商店会と伊勢丹など大型商業施設、地元大学及び松戸商工会議所、市などにより組織する「松戸駅周辺にぎやかし推進協議会」などと協議を重ね、どのようなものにするのか、その活用方法などについて決めていきたいとしている。

カラクリ時計「夢飛行」は、地域商業の振興の活性化を促すことなどを目的に、平成2年4月に設置された。21世紀に向けて未来をイメージした宇宙カプセルと松戸ファミリーをモチーフにした造りで、駅西口のシンボルとしてこれまで愛されてきた。しかし、ここ数年は老朽化による故障が相次ぎ、昨年10月ころからはカラクリ装置、時計ともに動かない状態になった。修理するにもすでに部品が製造されておらず、特注では莫大な費用がかかるため、また年間300万弱の維持管理費がかかることなどから今回、撤去が決まった。

撤去後の跡地に設置される簡易ステージは、「あの場所を何らかの形で活用して商業振興の活性化に資することができないか」と考え出されたもので、市では地元商店会などの意向を踏まえた上で、新年度、工事に着手する予定。

その活用方法についてはまだ未定だが、例えば、駅デッキ上で演奏をおこなっているミュージシャンに場所を提供したり、ステージを活用したイベントを地元でおこなう、ことなども考えられるという。松戸は吹奏楽や合唱など音楽活動が盛んな土地柄だけに、このステージをきっかけに「音楽のある街・松戸」が生まれるかもしれない。

【竹中 景太】

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応援大使の押切もえさんと堂本暁子知事(上)

▲応援大使の押切もえさんと堂本暁子知事

 

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注目の「健康県ちば宣言プロジェクト

(百年千葉構想)」がスタート!

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全国初の「障害者条例」の制定など、県民主導の県政を次々に形にしてきた千葉県が、また新たなチャレンジをスタートさせた。「日本一の健康県ちば」を目指した「健康県ちば宣言プロジェクト」だ。同プロジェクトは、千葉県が県民から受けた「私の健康宣言」を行政や医師会、経済界などが連携し、健康づくり、医療、福祉の三分野を連動させて支援していくというもの。

2月6日、千葉県庁で開催されたスタートセレモニーでは、ロビーにあふれるほどの県民を前に堂本暁子知事があいさつ。「百年先を見据えた継続性のあるプロジェクトにしたい」と語り、「一人でも多くの人の参加を待っています」と呼びかけた。

応援大使としてかけつけた千葉県出身のモデル、押切もえさん(28)は知事とのトークショーの中で、「食事や運動を楽しむようにしている」という自らの心がけを披露し、チャレンジを続ける千葉県や県民へのエールを送った。

セレモニーに参加した佐倉市の団体職員の女性(49)は、「10年前から千葉県で暮らしているが、新鮮な農産物がとても美味しい。食べ物に気をかけて、よく歩くことを自分の健康宣言にしたい」。

同プロジェクトに関する問い合わせは、千葉県健康福祉部健康福祉政策課政策室(1043-223-2608・2609)へ。

健康県ちば宣言ホームページURL=http://www.chiba100.net

【竹中 景太】

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県庁でのセレモニー

▲県庁でのセレモニー


もったいない宣言1周年

記念の集い開かれる

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松戸商工会館で行われた記念の集い

▲松戸商工会館で行われた記念の集い

 

もったいない運動を推進している松戸市は15日、市制施行65周年記念「松戸市もったいないの日」宣言1周年記念の集いを、松戸商工会館で開催した。

一昨年のこの日、前ケニア副環境相ワンガリ・マータイ氏が来松したことを記念し、市では昨年、2月15日を「松戸市もったいないの日」とすることを宣言。その宣言から1周年を迎えたことを記念し、この日、同運動の啓発と事業推進、協賛団体との連携を図るために記念の集いをおこなった。

集いには、協賛団体などから約200人が参加。式典の後、第1部として、同市民会議の活動報告、プレゼンテーションとして異業種交流グループ「松戸テクノプラザ」が事業主体となり進めている「廃食用油を活用したバイオマス燃料事業」(略称・BDF事業)について、BDF製造プラントを開発した松戸テクノプラザの大久保敏行副会長(ハリマ産業代表取締役)より説明された。

続く第2部では、タンスの奥に眠っている和服などを使って再生した「和服リフォームショー」や、もったいない踊りの披露、エコクッキング懇親会などがおこなわれた。

また会場内では、もったいない見本市として、バイオディーゼル燃料モデルプラントや和服リフォーム・リサイクル介護用品の展示、協賛団体による展示ブースも設けられ、参加者は懇親を深めあっていた。

【竹中 景太】

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懐かしい昭和を描き続けるうゑださん

▲懐かしい昭和を描き続けるうゑださん

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懐かしい昭和30年代の風景や遊び

うゑださと士色紙画展

昭和ロマン館で開催中

 

「団塊の世代の作者(昭和23年生まれ)が描く懐かしの昭和30年代 うゑださと士の色紙画展下町のガキ大将!」が小金清志町の「昭和ロマン館」で、4月30日まで開催されている。

うゑださと士さんは、神田の生まれ。麻雀劇画で漫画界にデビューした。四コマ漫画や落語漫画を雑誌に掲載するほか、学習漫画や「HOW TO」ものなどの描き下ろし単行本も多数。

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昭和ロマン館  

今回の展示では、うゑださんの思い出に残る昭和30年ごろの東京の風景や、子どもたちの遊びを描いた水彩画約50点が展示されている。

4月1日から12日までは、浅草公会堂で行われる「デン助祭り」の一環として、1階ホールに作品が展示される。

同館は入館無料。午前10時〜午後5時開館(入館は4時30分まで)。日曜・祝日休館。問い合わせは、1341・5211同館。

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夕暮れ時に新大橋を通る都電

▲夕暮れ時に新大橋を通る都電

スペース 正月の松かざりをもらって作った竹馬

▲正月の松かざりをもらって作った竹馬


山川惣治展開催

弥生美術館で4月3日から

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山川惣治展開催

▲山川惣治(左)と小松崎茂 1990年6月8日

 

生誕100年 山川惣治展―戦後日本を勇気づけた「少年ケニヤ」―が弥生美術館で開催される。戦後、紙芝居や絵物語で一世を風靡した山川惣治の初の回顧展。貴重な未公開資料や原画など約400点を展示する。5月11日14時よりギャラリートークあり。

同展に読者10組20人をご招待。ご希望の方はハガキに〒住所、氏名、年齢、電話番号、「今号の松戸よみうりで好きな記事(欄」)、「身近な話題」(投稿欄に採用する場合あり。ペンネーム、イニシャル、匿名を希望する場合はその旨を明記)を書いて、〒270―2232松戸市和名ヶ谷723松戸よみうり新聞社「山川惣治展」係まで。FAX(392・3288)も可。締切りは、3月10日必着。抽選。

【生誕100年 山川惣治展―戦後日本を勇気づけた「少年ケニヤ」―】

▼会場=弥生美術館(東京メトロ千代田線「根津駅」下車、徒歩7分)

▼会期=4月3日e〜6月29日a

▼入場料=一般800円(竹久夢二美術館・高畠華宵の常設ルームも観覧可)

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「少年王者」『おもしろブック』昭和24年11月号

▲「少年王者」『おもしろブック』昭和24年11月号

 

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山川惣治先生のこと

昭和ロマン館 館長 根本圭助

 

 

 

 

 

 

本紙に連載中の「私の昭和史」(平成19年8月)に登場した山川惣治先生の今年は生誕100年にあたります。それを記念して、弥生美術館で回顧展が開かれます。

当時の〈絵物語〉の人気は大変なもので、山川惣治先生、小松崎茂先生の作品は、その頃の子どもたちに熱狂的に迎えられました。

漫画家の松本零士氏は『小松崎茂派』だったと自称し、画家の横尾忠則氏は『山川惣治派』だったと今も往時に思いを馳せています。

山川先生の作品の中でも、私たち年長派は「少年王者」を愛し、次世代の人たちは「少年ケニヤ」を懐かしく思い出しているようです。

「銀星」「ノックアウトQ」「幽霊牧場」「少年タイガー」「海のサブー」…等々。山川先生の戦後歩んできた道は、昭和の少年文化史に大きな足跡を残しています。晩年特に親しく交流を持てたことを幸せに感じ、温顔を思い出しつつ懐かしい作品群に出会える日を今からわくわく楽しみにしております。

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「少年ケニヤ」第5巻表紙 昭和29年

▲「少年ケニヤ」第5巻表紙 昭和29年



子育てフェスティバル

きょう、ふれあい22で開催

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松戸子育てフェスティバル2008

▲これまでの子育てフェスティバルより

 

地域福祉フォーラム設置支援事業「松戸子育てフェスティバル2008」が、きょう24日、五香西にあるふれあい22(健康福祉会館)で開催される。入場無料。

同フェスティバルは、市内の子育て支援に関連する民間団体や行政が連携をとり、子育て中の人・子育てに関心のある人に支援の情報を提供したり、遊び・イベント・相談コーナーなどをおこなう催しで、今回で3回目の開催となる。

会場には、松戸の子育てに関する情報を集めた「情報の広場」、保育園・幼稚園の疑似体験ができる「体験の広場」、玉入れや輪投げ、ぬり絵、粘土などで遊ぶ「遊びの広場」の3つの広場をはじめ、助産師による胎児音母乳マッサージ・アロマテラピーの体験ができる「お母さんの部屋」、子育ての悩みにこたえる「相談の部屋」などが設けられる。

開催時間は午前10時から午後3時まで。

問い合わせは、1394・2800松戸子育てフェスティバル実行委員会事務局(NPO法人ねばぁらんど事務局内)まで。

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昨年の見本市より

▲昨年の見本市より

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NPO・市民活動見本市

3月1日、サポートセンターで開催

 

市民の市民活動への参加促進とNPO・市民活動団体の事業連携を提案する、第5回NPO・市民活動見本市「気づきと出会い! この体験が明日につながる!」が、3月1日午前10時から午後5時まで、上矢切にあるまつど市民活動サポートセンターで開催される。

この見本市は、「行政と市民活動団体のパートナーシップの促進」「市民の地域活動参加のきっかけづくり」「NPO・市民活動団体の交流推進、情報交換、活動紹介」「参加団体同士の連携、活動発展の機会」という4つの目的のもと開催されている。

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今年の参加団体は65団体で、それぞれが出展し、活動紹介や各種発表、イベントなどをおこなう。

また、見本市実行委員会自主企画として、NPO法人笑顔せたがや事務局長の山崎富一氏による講演「笑顔で市民参加のまちづくり」(午後1時〜1時50分)、市内4団体がそれぞれの活動現場の様子を発表するパネルディスカッション「私のイキイキライフ」(午後2時〜3時30分)などのイベントも開催される。

問い合わせは、1365・5522まつど市民活動サポートセンターまで。

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