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バックナンバータイトル658号
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中峠式土器など市に

私立「下総史料館」閉館で

紙敷にあった私立博物館「下総史料館」に収蔵されていた縄文土器や石器などの貴重な資料が、このほど一括して松戸市立博物館に寄贈されることになった。下総史料館は、館長の湯浅喜代治さん(享年82)が昨年2月に亡くなられたことから閉館。遺族が市に資料の寄贈を申し出ていた。寄贈される資料は、縄文土器などが200点以上。石器を合わせると1000点以上になるという。その多くは中峠(なかびょう)貝塚、紙敷遺跡などから出土したもの。松戸市立博物館によると、松戸を越えてよく知られた遺跡だが、あまり調査されておらず、情報も少なかったという。出土した中峠式土器は縄文中期(5000年前)のメルクマールとなる土器。寄贈された点数も多いことから、整理が終わり、展示されるまでには少し時間がかかりそうだ。

【戸田 照朗】

 

寄贈された縄文中期の土器

▲寄贈された縄文中期の土器

生前の湯浅喜代治館長

▲生前の湯浅喜代治館長(1997年撮影)

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閉館した下総史料館は、湯浅館長が自ら発掘した縄文土器などを中心に、先土器時代のやじりや近代の古い農具など240点を展示していた。湯浅館長の自宅敷地内に約40平方メートルの展示室が2棟あった。

同館の開館は、昭和40年8月。紙敷周辺は貝塚が多く、湯浅館長は物心つかないころから、畑から出てきた土器の破片をおもちゃがわりに遊んでいたという。文化財保護法施行以前の昭和25年までは、アマチュアでも自由に発掘活動ができた。同館には昭和20年代前半に発掘された中峠式土器など、貴重な土器がほぼ完全な形で展示されていた。

2棟のうち1棟には小中学生にもよく理解できるように、手作りの説明書きや地図などがあり、企画展なども開催していた。博物館相当施設にあたる同館には学芸員も1人おり、『かみしき』という広報誌も定期的に発行していた。

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松戸の縄文時代

1万年前から気候は温暖化に転じ、極地の氷がとけ、6500年前には栃木県藤岡町まで海が進入した。これを「奥東京湾」というが、松戸周辺も松戸駅の辺りなど低地は海の底に沈んだ(右図参照)。内陸なのに、市内に貝塚が多いのはこのためだ。

縄文時代、人々は海に近い高台に住み、海の幸、山の幸に恵まれた生活を送っていた。市内には約140か所もの縄文遺跡がある。しかし、縄文時代の終わりから、弥生時代にかけて遺跡の数、つまり人々が生活した痕跡(こんせき)がぐっと減っていく。

気温が再び下がり、海岸線が徐々に引いて、遠くなったせいなのか、弥生時代に本格的に始まる稲作に適さない土地だったせいなのか、まだその理由はよく分かっていない。 スペース

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スペース 6000年前の海岸線

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「善光寺奉還」に優秀賞

第2回ふるさと自費出版大賞

 

「善光寺奉還」を書いた前澤山歩さん

▲「善光寺奉還」を書いた前澤山歩さん

 

本紙625号(昨年6月11日)で紹介した市内在住の前澤山歩(さんぽ)さん(58)が発行した長編歴史小説「善光寺奉還」(信濃毎日新聞社発売、山歩プロジェクト企画・編集)が、このほど第2回ふるさと自費出版大賞(全国新聞社出版協議会主催)作品集部門の優秀賞を受賞した。同書は、上下巻合わせて700ページを超える大作だ。

信濃に生まれ、高原で馬を追う名もなき牧人(まきうど)たちを主人公に、甲斐の武田信玄、越後の上杉謙信、新興勢力の織田信長、徳川家康、豊臣秀吉などに翻弄(ほんろう)され、蹂躪(じゅうりん)された人々の歴史を「善光寺本尊」の流転を中心に描いている。国を失い、流浪の民となった信濃の人々の心の拠り所となったのは善光寺信仰だった。信仰を広めることで平和を実現しようとする人々と、信仰を政治的・軍事的に利用しようとした武田信玄、上杉謙信など巨大勢力とのもう一つの壮絶な闘いがそこにあった。「武田信玄の信濃侵攻の真の目的は善光寺本尊の争奪にあった」というのが前澤さんの主張の柱だ。

前澤さんは、市内で不動産業を営むかたわら、子どもたちに剣道を教えている。仏教など宗教にも造詣が深い。小説を書きはじめたのは50歳を過ぎてからで、同書はその集大成とも言える一冊。企画・編集を担当したのは前澤さんの知人らで作る「山歩プロジェクト」。前澤さんの出身地、長野県に本社がある信濃毎日新聞社が発売。地元長野県では同社主催で前澤さんの講演会なども開催された。

前澤さんは今回の受賞について「予想もしていなかった賞をいただき、驚いています。これが好機となって多くの方に本を読んでいただけたら。信濃の歴史が理解されればうれしい」と話していた。

同書への問い合わせは、1366・4145山歩プロジェクトまで。

【戸田 照朗】

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元サッカー日本代表

小倉隆史さんが指導

貝の花小でふれあい指導事業

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小金原にある貝の花小学校で17日、スポーツ選手ふれあい指導事業として、元サッカー日本代表の小倉隆史氏によるサッカー教室がおこなわれた。同校6年生の児童約80人が参加し、サッカーを通じてスポーツの魅力や体を動かすことの楽しさなどを学んだ。

この事業は、文部科学省が財団法人日本体育協会へ委託して平成15年度より実施しているもの。トップアスリートの豊かな経験と卓越した技術をもとに子どもたちに講話や実技指導をおこない、子どもの体力向上に資する、ことなどを目的としており、さまざまなスポーツのトップアスリートがこの事業に協力している。

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華麗なリフティングを見せる小倉隆史さん

▲華麗なリフティングを見せる小倉隆史さんに児童たちも大喜び

この日のサッカー教室では、まず「スポーツの楽しさについて」をテーマとした講話がおこなわれ、その中で小倉氏は、自身が歩んできたサッカー人生を振り返りながら「大ケガをした時は、ショックで何も考えられなかった。神様はいろいろと殴ってくる。でも、それにめげずに努力してきたことで今の自分がいる。目標、夢に向かってがんばってほしい。限りない、無限の可能性に向かってがんばってください」と子どもたちにエールを送った。

このあとの実技指導では、実際にサッカーボールを使って、ボールの蹴り方やリフティングのコツなどを指導。「ボールは丸い。なぜ真っ直ぐ飛ばないのか。それはボールの中心を蹴っていないから。しっかりボールを見て、中心を蹴ると、真っ直ぐに飛ぶ」などと実演しながら説明し、時折、華麗なリフティング技なども披露。これには子どもたちも大喜びで、「すげぇー」「やっぱりうまいね」などの声が挙がっていた。

教室後、小倉さんは「こうして子どもたちとふれあうことは楽しいし、ぼくもエネルギーをもらえる」と笑顔で話していた。

【竹中 景太】

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ピッチングの指導をする水野雄仁さん

▲ピッチングの指導をする水野雄仁さん

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水野、駒田元選手が指導

読売さわやか野球教室

読売巨人軍OBが小学生を指導する「さわやか野球教室」(読売新聞東京本社、読売巨人軍、読売新聞千葉北部読売会松戸支部主催)が13日、松戸運動公園内野球場で開催され、小学4〜6年生の少年球児約200人が特別コーチの水野雄仁さん、駒田徳広さんから直接指導を受けた。

教室では、参加した子どもたちが投手・野手に分かれて練習。投手を指導した水野さんは、ボールの握り方から投球フォームにおけるバランス、体重移動の重要性を説明し、その上で「野球の基本はキャッチボール。これをうまくできないと何もできない。手で投げるのではなく、体の中心で投げる意識を」などと指導。実際にキャッチボールする子どもたちを見てまわりフォームなどを矯正していた。

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一方、野手を担当した駒田さんは、守備での捕球の仕方、一塁への送球などについて説明。引き続きおこなわれた打撃練習では「何より力いっぱい打つことが大事。しっかり体重をのせて足をあげて打つ」などとアドバイスしていた。

この日の教室に参加した山手健史くん(6年)、後藤慶樹くん(5年)は「いろんなことを学んだ。ボールの打ち方をしっかり教えてもらい、その通りに打ったらよく飛んだ。すごくおもしろかった」と話していた。

【竹中 景太】

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四中8位、一中10位

第61回東葛地方中学駅伝

 

 

 

 

 

 

 

 

第61回東葛飾地方中学校駅伝競走大会(千葉県教育庁東葛飾教育事務所ほか主催)が13日行われ、白山中(我孫子市)が1時間43分20秒で優勝。2位には野田南部中(野田市)、3位には逆井中(柏市)が入った。松戸勢では、松戸四中が8位、松戸一中が10位に入賞した。

野田市総合公園陸上競技場から松戸市立中部小前までの10区間、32キロで健脚が競われた同大会。参加70校の選手たちは、午前10時に同競技場を一斉にスタートした。

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力走する四中のアンカー・中村一軌君

▲力走する四中のアンカー・中村一軌君

 

一中のアンカー・宮崎駿人君

▲一中のアンカー・宮崎駿人君

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松戸四中は、1区を団子状態の46位で通過したが、4区までの前半で上位に進出した。特に3区の庭野将太君(3年)は20人抜きの快走を見せたという。

主将で6区を走った橋本健吾君(同)は、「今までかなりきつい練習をしてきて、みんなの活躍があって8位入賞できたと思う。特に2〜4区の頑張りはすごかった。目標は優勝だったので、悔しい想いはあるが、これをバネに来月8日の県駅伝では優勝を狙いたい」と話した。

また、松戸一中は1区を20位で通過し、その後少し順位を落としたが、後半に追い上げ、10位入賞を果たした。

主将で1区を走った永田隼一君(3年)は、「みんながもう少し実力を出せたら優勝できたと思う。けが人が出て、区間変更があるなど、前半の区間は走れていなかったが、後半は頑張ってくれた。県駅伝では、みんなベストの状態で走れるように、頑張りたい」と話した。

【戸田 照朗】

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ジュニアソフトが開幕

甲子園出場・早川選手を表彰

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早川翔選手

▲特別表彰される市立船橋の早川翔選手

 

選手宣誓する山下祐治くん

▲選手宣誓する山下祐治くん

 

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松戸市ジュニアソフトボール連盟(藤咲安男会長)主催による、市長旗争奪「第64回松戸市ジュニアソフトボール連盟大会」(松戸よみうり新聞社後援)が14日、開幕した。35チーム・総勢約600人の少年球児は、来月23日までのおよそ1か月半にわたり、真紅の市長旗を目指して熱戦を繰り広げる。

大会に先立ち市運動公園野球場でおこなわれた開会式では、まず子どもたちが元気よく入場行進。ウイングスのキャプテン、山下祐治くん(6年)が元気に選手宣誓を行った。また、開会式の中で、今年の夏の甲子園で市立船橋の右翼手として活躍した早川翔選手(相模台出身)が特別表彰を受けた。早川選手は大学進学を希望。「昔お世話になった人たちの顔も見えるので緊張しました。子どもたちには楽しんでソフトをやってほしい」と話していた。

参加35チームは、東西南北の4つのリーグに分かれてリーグ戦をおこなった後、各リーグ1位及び2位のチームによる決勝トーナメントにより優勝を争う。

【戸田 照朗】

大会2日目までの試合結果はつぎのとおり。

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大会1日目(10月14日)

▼東リーグ
元 町4−3馬橋中
大 畑6−1たんぽ
馬橋中5−3陣ヶ前
城 町11−2元 町

▼西リーグ
稔 台8−0わかば
横須賀1−0風の子
ひまわ8−0秋 山
さつき5−0やなぎ

 

▼南リーグ
中金杉7−0竜房台
つくし8−3火の見
金ヶ作4−2つばさ
竜房台8−4つばさ

▼北リーグ
松五緑15−2しろあ
常盤平4−0杉の子
南部キ7−3しろあ
松五緑17−0杉の子

大会2日目(10月21日)

▼東リーグ
城 町5−2ゆうか
大 畑5−1馬橋中
古ヶ二1−0元 町
馬橋中8−5サン壱
ゆうか10−0陣ヶ前
元 町4−4たんぽ
古ヶ二10−0陣ヶ前

▼西リーグ
ウイン15−0秋 山
ひまわ7−0さつき
ウイン11−1風の子
やなぎ1−1秋 山
横須賀1−0わかば
ひまわ3−2稔 台
横須賀1−1やなぎ

 

▼南リーグ
中金杉5−2火の見
千駄堀5−0相模台
つくし2−0竜房台
虹の街4−1千駄堀
相模台2−0竜房台

▼北リーグ
南部キ9−1常盤平
松五緑10−0あじさ
南部キ9−2杉の子
あじさ3−2常盤平
しろあ2−1杉の子

 

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