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バックナンバータイトル643号

下水道料4年ぶり値上げ

平均14・24%増。値上げ率は過去最低

来月1日から、下水道使用料が平均14・24%値上げとなる。一般家庭で1か月20立方メートル使用した場合、税込みで235円の値上げ。現行の2121円が2356円となる。値上げ率は11・08%。また、単身者や高齢者世帯が中心となる1か月10立方メートル以下の使用水量では、67円の値上げ。値上げ率は7・11%。値上げ率は、使用量によって違い(下表参照)、一般家庭が多い20立方メートルや単身者が多い10立方メートル以下の値上げ率は低めに抑えたという。

【戸田 照朗】

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今回の値上げは、平成15年4月に17・81%の値上げを実施して以来4年ぶりで、14・24%の値上げ率は、過去最低。

今後3年間(平成19〜21年度)の下水道事業にかかる経費は約249億6千万円。同事業は独立採算(使用料のみ)でまかなうのが原則だが、松戸市では一般会計から約79億4千万円(約32%)を投入している。残りの約170億2千万円が使用料収入ということになる。約170億2千万円のうち約90億8千万円は、下水道の維持管理費に、約79億4千万円は資本費(下水道管等の建設のために借り入れた資金の返済費)にあてられる。なお、市の一般会計から投入された約79億4千万円も資本費にあてられる。

松戸市の下水道普及率(総人口に対する市による下水道工事が終わった区域に住む人口の割合)は、平成18年11月末現在で76・5%。ここ数年では年間の普及率の伸びは約1〜2%で、いかにお金のかかる事業かがわかる。

6日本下水道協会のデータによると、近隣市の下水道普及率は千葉市95・9%、市川市64・6%、船橋市54・2%、野田市49・6%、柏市83・9%、流山市61・2%、我孫子市76・7%、鎌ヶ谷市46・9%(いずれも平成17年度末現在)と、各市の事情で進捗状況には差がある。

また、全国平均は69・3%で、都道府県別に見ると、千葉県は63・7%(全国18位)、東京都は98・4%(同1位)、神奈川県は94・5%(同2位)、埼玉県は72・9%(同9位)となっている(いずれも平成18年3月31日現在)。

下水道料金は、上水道の使用量から計算される。水を節約することが、下水道料金を下げることにもなる。左の表を参考に、水の使用量をもう一度見直してみては。

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スペース 松戸市下水道使用料料金表

介護保険を補完、振り込め詐欺対策にも

もっと市民後見人を

「養成講座」はじまる

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4日に行われた「市民後見人・養成講座」

▲4日に行われた「市民後見人・養成講座」

 

「市民後見人・養成講座」が4日、下矢切のまつど市民活動サポートセンターで始まった。31日まで3回の予定。同講座は、高齢社会NGO連携協議会(高連協、堀田力・樋口恵子代表)が全国47か所で開催しているもので、千葉県では初めての開催。県内では高連協に所属するNPO法人全日本健康倶楽部(蓮井昌雄会長)が運営している。

平成12年4月に始まった介護保険制度。成年後見制度も同時に施行され、2つの制度は車の両輪のような関係だが、成年後見制度のほうはあまり広まっていない。介護保険制度の利用者は、350万人に迫ろうとしているのに、成年後見制度の利用者は約7万人にとどまっている。

介護サービス利用の契約をする時に、高齢者が認知症などで判断能力に不安がある場合、介護保険制度では後見人が必要となる。介護保険制度を利用している350万人のうち、認知症の人は100万人近いと言われている。成年後見制度を利用している7万人のうち、介護保険がきっかけで後見制度の申請をした人は5年間でわずか2749人だという。

現在の認知症高齢者は160万人で、知的障害者約40万人を合わせると、将来、後見制度を利用する可能性のある人は200万人にものぼるという。さらに15年後には認知症高齢者は300万人になるという試算もある。

後見人には親族がなる場合が約8割と言われ、ほかには弁護士や司法書士、社会福祉士などの専門知識を持った人がなる場合が多い。しかし、親族による後見を希望しない人がいるほか、専門家の数も限られるため、後見人の数が絶対的に不足することが予想される。また、ある程度の報酬を支払える人しか後見制度を利用できないとする指摘も出ている。

そこで、高連協では、ボランティアという立場から成年後見制度の知識を持ち、同制度についてアドバイスしたり、場合によっては後見人になる人材を育成する講座を国の助成のもと、全国で展開している。後見制度が広まることで、介護保険を補完するだけでなく、振り込め詐欺やリフォーム詐欺などの被害から高齢者を守ることもできる、と期待されている。

同講座は3日で18時間、費用は2000円。今回は30人が参加している(募集は締切り済み)。行政書士の吉田導子さんを講師に迎え、同制度の意義や具体的な事例、家庭裁判所への申請の仕方などについて学ぶ。

【戸田 照朗】

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桜

 

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今年の開花は?

「まつり」は例年通り

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記録的な暖冬で、今年の桜は極端に早く咲くのでは、といった予想も出ていた今年。7日に発表された気象庁の開花予想では、東京都心は3月18日。民間の気象情報会社ウェザーニューズは20日と予想している。

読売新聞先月19日夕刊1面の記事によると、桜の開花には冬の一定の寒さが開花を促進する「休眠打破」と呼ばれる性質が関係しているという。厳冬だった昨シーズンは、休眠打破が進んだ上に、春先は一転して暖かくなったために開花が早まり、都心では3月21日に開花した。暖冬なら開花が早いとは単純に言えないようだ。逆に休眠打破が進まず遅くなる地域もあるという見方も。

市内の桜まつりは例年通り、常盤平と八ヶ崎が3月31日と4月1日、八柱が3月31日、八柱霊園が4月1日、六実が4月7日と8日を予定している。

【戸田 照朗】

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スペース スペース東漸寺のしだれ桜

▲昨年の東漸寺のしだれ桜。今年の見頃はいつごろに?



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日本管楽合奏コンテストでグランプリ

市立第四中吹奏楽部

市立第四中吹奏楽部

関東及び全国大会の常連で今月、ディズニーランド、ディズニーシーでの演奏、4月には松戸ロータリークラブ創立50周年記念行事でも演奏する、和名ヶ谷中と松戸四中吹奏楽部。活躍目覚ましい両部を取材した。

【竹中 景太】

市立第四中学校吹奏楽部は、3年生15人、2年生37人、1年生27人の79人の部員で構成。一昨年4月、柏市立酒井根中学校から赴任してきた犬塚禎浩教諭を顧問に部活動を行っている。

県予選を勝ち抜き、9月に行われた第12回東関東吹奏楽コンクールでは金賞を受賞したものの、上位3位には入れず、全国大会への切符を逃した。その悔しさをバネに、11月の第12回日本管楽合奏コンテストに挑み、見事、最高位の最優秀グランプリを受賞した。

犬塚教諭は「東関東では自分たちの実力の半分も出せなかった。それだけに管楽合奏コンテストで自分たちの演奏ができ、グランプリを受賞できたことは良かった。子どもたちも泣いていた」。部長の小杉舞さん(3年)も「(グランプリは)信じられなかった。3年間やってきたことが無駄じゃなかった。うれしかった」と振り返る。

3年生はこの3月に卒業を迎えるが、卒業まで行事は目白押しだ。23日は同校体育館で定期演奏会、24日には松戸市小中学校合唱・合奏発表会、そして28日にはディズニーランド、31日には常盤平桜まつりでの演奏も予定している。

中でも定期演奏会は今回が10回目ということもあり、連日猛練習に取り組んでいる。また、昨年に引き続き出演するディズニーランドでの演奏は普段とは違い野外での演奏となり、パフォーマンスも必要という。小杉さんは「定期演奏会は10回目の節目でいい形で終わらせたい。ディズニーランドでの演奏は今から楽しみ。昨年も振り付けをつけて演奏して、すごく楽しかった」と話す。

4月のロータリークラブ記念行事での演奏は、今の1・2年生でのぞむ。新部長になる吉永裕香さん(2年)は「自分たちの納得のできる演奏、楽しい演奏ができるようにしたい。悔しい思いをした東関東を今年は突破して、上を狙いたい」と話していた。

定期演奏会の入場は無料。一般も可。問い合わせは、1387・5311第四中学校、犬塚教諭まで。

東関東吹奏楽コンクールで金賞

和名ヶ谷中吹奏楽部

和名ヶ谷中吹奏楽部

 

市立和名ヶ谷中学校吹奏楽部は、3年生30人、1・2年生37人の67人の部員で構成。一昨年、市立第四中学校から赴任してきた上村二三子教諭を顧問に部活動を行っている。

第12回東関東吹奏楽コンクールでは、四中と同じく金賞を受賞したが4位の次点で、全国大会へはあと一歩届かなかった。それでも、日本管楽合奏コンテストで審査員特別賞を受賞したほか、初出場の千葉県マーチングコンテスト(フリースタイル部門)で金賞。今月24日に行われる県の吹奏楽個人コンクールにも出場した3人ともに予選を突破し、出場する。

上村教諭は「東関東での演奏はすごくよくて、子どもたちも満足、納得いく演奏ができた。本当に全国まであと一歩だったが、一番大切なことは自分たちの納得いく演奏ができたかどうか」と話す。部長の上野友美さん(3年)は「全て出し切れた。全国へは行きたかったけど、たくさん練習して、やれることはやってきたので満足」と胸を張る。

和名中も21日に定期演奏会(森のホール21・大ホール)を行い、29日にはディズニーシーで演奏する。上野さんは「何より定期演奏会を成功させたい。いい演奏をして、これまでの集大成として最後をしめたい。昨年、ディズニーランドで演奏して、プロの演奏家のようなことができてうれしかった。今年はディズニーシー、室内で演奏するのとは勝手が違うが、成功させたい」と意気込んでいる。

4月はロータリークラブ記念行事で演奏するが、四中と同じく、1・2年生のみでの演奏となる。特に和名中は、3年生30人が抜けるということもあり、新部長の佐藤奈緒子さん(2年)は「正直、3年生は積極的な先輩が多く、それを受け継ぐことに不安はある」と本音をのぞかせるが、「とにかく目標をもって進みたい。人に感動を与える音楽、演奏をしたい」と力強く話した。

定期演奏会の入場は無料。一般も可。問い合わせは、1391・1818和名ヶ谷中学校、上村教諭まで。

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